こんにちは。時短父さんです。
たばこ業界を衝撃的なニュースが駆け巡りした。たばこ大手のフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)とアルトリア・グループ(MO)が株式交換による対等合併を協議しているというではありませんか!
米国株ブログ村でも、バフェット太郎さんはもちろんのこと、YUTAさんも早速記事にされています。
合併の背景やその効果、今後の展開については、他ブロガーの記事を見て頂ければ良く分かりますので、ここでは割愛します。
時短父さんが気になったのは、「株式交換」による合併です。
普通、企業のM&Aが発表(報道)されると、買う側の株価は下がり、買われる側のそれは上がる傾向にあります。それは、買う側は巨額の資金が必要になり、財務状況が悪化するかもしれないと評価され、買われる側は往々にして現在価格よりも高い価値があると評価されるからです。
IBMがレッド・ハット買収を発表した時も、シェブロンがアナダルコ買収を発表した(買収を断念したけど)時も、買う側は下落し、買われる側は上昇していましたよね。
今回は買う・買われるの「株式譲渡」による合併ではなく、「株式交換」によるようです。
株式交換は、親会社になる側が子会社になる側の株主に対して、その株主が保有する子会社株式と親会社株式を交換することです。
株式交換によるメリットは現金が不要だということ。確かに市場を通じて株式の取得を進めれば、株価次第では想定以上の買収資金が必要になりますもんね。株式交換なら、子会社側の株主が、親会社株式の取得で納得してくれるなら、費用はほとんど掛かりません。
今回のフィリップ・モリスとアルトリアのケースではどちらが親会社なのでしょうかね?
元々はフィリップ・モリスだったものが、アルトリアに社名変更し、海外事業をスピンオフしてフィリップ・モリス・インターナショナルを作った経緯を考えるなら、親会社は後者になりそうです。でも対等合併とも言っているので、親子関係は形式的なものなのかもしれません。
でもこの合併協議の発表を受けて、両社の株価は大きく動きましたよね。
アルトリアは一時11%上昇後に、下落。
一般的には、株式交換の発表直後は親会社となる側の株価は下がる傾向にあり、効力発生日が近づくと上がっていくようです。逆に子会社の株価は発生直後に上がる傾向があるようです。ただしケースバイケースです。
この傾向から言うなら、今回の株式交換では
フィリップ・モリスが親会社、アルトリアが子会社になりそうす(少なくとも形式的には)。
株式交換のもう一つのメリットとして、合併といっても会社の独立性が守られやすいです。
合併後もフィリップ・モリスは、フィリップ・モリスで、アルトリアはアルトリアとして事業を継続していくことになるのでしょう。
合併が実現したら、時価総額2000億ドルの巨大企業の誕生らしいですね。それがいいのか、悪いのか、評価は分かれるところです。また当局の承認や両社株主の承認など、実現にはまだいくつかのハードルがあり、合併話そのものがなくなる可能性もあります。
少なくとも、たばこを巡る状況は厳しくとも、一時の株価急落くらいで、たばこ株を簡単には手放さない方が良いと思います。
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