こんにちは。時短父さんです。
クラフト・ハインツは26日規制当局への提出書類にて明らかにしたところによると、9月1日付で最高財務責任者(CFO)にパウロ・バシリオ氏(44)を任命しました。
パウロ・バシリオ氏は、2013年から同社の前身であるH・J・ハインツ ホールディングスにて、またクラフトとの統合後も2017年10月まで、副社長兼最高財務責任者を務めていました。その後も外部で事業計画の立案などを務めていました。
言うなれば、ハインツの財務関係を知り尽くしたスペシャリストです。
現在のCFOであるデイビッド・ノーフ氏は、古巣の3Gキャピタルに戻ることになります。
クラフト・ハインツが、この時点で最高財務責任者を交代させるのには、相当の危機感があるからです。
一つには、純粋に財務体質の立て直しを図りたいからでしょう。特にウォーレン・バフェットも「払い過ぎた」と認めるほどのクラフトとの合併で生じたのれん代や無形固定資産。これらは巨額の減損の元凶であるので、この管理を任せたいはず。もちろんブランド力の向上と売上の増加が一番効くのですが、現時点では、難しいのも事実です。
もう一つは、3Gキャピタルの影響力を下げたい思惑があります。
現CEOのミゲル・パトリシオ氏(アンハイザー・ブッシュなどで業務歴あり)は、前CEOのヒース氏から7月に交代しました。このヒース氏も3Gキャピタル出身でした。
3Gキャピタルは、ハインツとクラフトの統合をバークシャーハサウェイと一緒に主導し、経営陣にも人材を送り込んでいました。その経営陣がコストをゼロベースで見直すやり方を進めた結果、同社のブラン力を落とすことに繋がったと批判が出ていました。
いずれにせよ、経営2トップの立て続けの交代は同社の危機感の現れです。健康志向が進むなかで、現行の事業をどう進めるか。ブランド力を回復できるか。キャッシュフローを安定化できるか。
新たな体制での経営に期待したいものの、彼らに課された難題はそう簡単には解決できるとは思えません。
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