こんにちは。時短父さんです。

NTTドコモが7月の自社株買いについて報告しました。

取得株数は約981万株で、取得総額は約254億円でした。

同社は、2020年3月期は1億2830万株(総額3,000億円)の自社株買いを行う方針を決めています。5月は927万株(約228億円分)、6月に1000万株(約250億円)を取得していました。
NTTドコモ 自社株買い推移(2019年度)

7月の取得額を取得数で単純に割った単価は2,592円で、前月より11円増加しました。
取得数が減って、単価が増加したのには、株価が上向きかけていることが影響したかもしれません。
想定単価(上限取得数÷上限総額)は2,338円ですから、7月の単価はそれよりも250円以上も高くなっています。

2019年度の累積(3ヵ月間)では、取得数が2926万株、取得額が736億円です。計画に対する進捗率としては、取得数ベースでは22.8%、取得額ベースでは24.5%となっています。
NTTドコモ 自社株買い進捗率(2019年度)
取得金額ベースの方が進捗が良いのは、株価が想定よりも高くなってしまっているからでしょうね。このままであれば、上限株数まで取得するのは難しいかもしれません。

自社株買いを発表すると、短期的に株価が上昇することがありますが、それは会社側の本意ではないはず。自社株の取得は、中長期的には株価に反映されてくることを狙ってはいるものの、やはり1株あたり利益を押し上げることを目的にしていると思います。それに、市場に出回る株式が減れば、配当支払の負担を減らせるメリットもありますからね。

配当重視の投資家にとっては、投資先の会社の自社株買いは複雑な気分になります。自社株買いするくらいなら、配当を増額してよ。確かにそういう気持ちはあるのですが、まずは会社の価値をどう上げるのか、そして継続的に配当を支払える能力をどう会社に持たせるのか、とうのも同時に考えなければいけない点です。

配当ばかり払っていて、会社に現金がなくなってしまっては、意味がありません。1株あたりの利益がある程度確保されたうえで、株価も適正形成されていく。そのうえで、継続的に配当を支払ってくれる会社が、株主にとっても有難い投資先なのだと思います。

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