こんにちは。時短父さんです。

長い長い梅雨空の7月が終わり、一気に夏モードに入った8月。FRBの利下げ決定や貿易摩擦問題を受けて、ダウ平均株価は下落しています。そういえば7月はダウ平均株価は史上最高値を更新して、27,000ドルの大台を突破したんでしたね。

前月に引き続き、7月のダウ平均と個別銘柄の状況を振り返ってみたいと思います。

ダウ平均株価は、7月の一か月間で1.0%上昇(前月末26,599ドル→7月末26,864ドル)しました。6月は7.2%も上昇したことを考えると、上昇ペースは鈍化しました。というか、月末に333ドルも下落しましたのが効きましたね。


下のグラフは1ヵ月間のダウ平均株価の推移です。
2019年7月ダウ平均推移

月の前半は、利下げ期待感から大きく上昇しました。7月11日には史上初の27000ドルを突破。その後はボックス圏に入り、企業の決算発表を受けて27,200ドル近辺を行ったり来たり。月末は実際にFRBが0.25%の予防的な利下げを発表したことで、株価は大幅に下落しました。
難しいですね。前半は利下げ期待で上昇して、実際に利下げ発表で下落して。庶民には簡単には理解しがたい値動きです。

ダウ構成銘柄30種の個別の状況は、以下の通りです。
2019年7月銘柄別騰落率

全銘柄が前月末より上昇して終えた6月とは状況が変わってきました。7月は上昇した銘柄が18銘柄、下落した銘柄は12銘柄でした。

騰落率の1位は、日用品メーカーのプロクター&ギャンブル(PG)で、7.7%の上昇でした。月末に発表した2019年第4四半期決算は、ジレット事業の減損処理に伴って、赤字に転落しました。しかし、その他の部門は売上は好調だったため、株価は上昇していました。

2位はアップル(AAPL)の7.6%、3位はゴールドマン・サックス・グループ(GS)の7.6%でした。こちらの2銘柄は前月も同順位でした。2ヵ月連続で、上昇率の上位に食い込んでいます。

前月1位だったキャタピラー(CAT)は3.4%の下落で、27位でした。中国市場での販売が苦戦していて、純利益は前年同月比で減少し、市場予想を下回りました。

30位はファイザー(PFE)の10.3%の下落でした。同社の特許切れ医薬品事業を分離することを発表、四半期決算にて通期見通しを引き下げたことが影響しました。

29位だったジョンソン&ジョンソン(JNJ)は、ベビーパウダーにアスベストが含まれるとされる問題について同社が虚偽の報告等していたとされ、司法省が捜査に入る可能性があることが報道され、株価は急落しました。四半期決算は悪くなかったですが、株価は回復していません。

28位のボーイング(BA)は、ご存知の通りで四半期決算で大幅な赤字を計上しました。しかし、その前段階で機材の納入が落ち込んでいることが発表されていましたので、決算発表による下落は限定的でした。

下のチャートは、前月末株価を0とした時の株価の騰落率を示しています。
2019年7月銘柄別推移

さて、FRBによる利下げ発表後、現時点では3日連続で下落したダウ平均株価。様々な見方があるとは思いますが、6月に全銘柄が上昇したような勢いが失われたことだけは確かなようです。当面は個別の事象・案件を考慮して、銘柄を選択していく必要がありそうです。

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