こんにちは。時短父さんです。

たばこメーカーの日本たばこ産業(JT)は、2019年第2四半期の決算を発表しました。内容はまちまちでした。

売上収益は1兆585億円で、前年同期比1.6%減少しました。

営業利益は3113億円で、同3.0%増加しました。

純利益は2264億円で、同4.8%増加しました。

希薄化後EPSは127.8円で、前年同期の120.58円から増加しました。

2Q 業績推移

JTは世界各地でたばこを販売しているので、為替の影響を大きく受けます。為替の影響を除いた営業利益は3365億円で、前年同期比3.8%増加しました。
2Q調整後営業利益


セグメント別の売上収益は以下の通りです。
2Q セグメント別売上高推移

国内たばこ事業は3063億円で、前年同期比3.9%増加しました。増加は3期ぶりのことです。プライシング効果と加熱式たばこ関連の売上が伸びたことが貢献しました。

海外たばこ事業は6515億円で、同1.9%減少しました。こちらは為替の影響が不利に働きました。為替一定ベースでは6187億円で、8.5%増加しています。

医薬事業は418億円で、同21.4%減少しました。抗HIV薬ライセンス契約の解消により売上収益・営業利益ともに 減少しました。

加工品事業は754億円で、同1.6%減少しました。ステープル商品や調味料が伸長しましたが、その他商品が伸び悩み減収となりました。

2Q(累計)のキャッシュフローは以下の通りです。
2Q CF推移
営業CFは3.2%減、投資CFは35%増でした。よってフリーCFは17%減少しました。営業CFマージンは21%で、横ばいでした。


今回、JTは通期の業績見通しを修正しました。
売上収益 (従来)2兆2000億円⇒(新)2兆1700億円 1.4%減
営業利益 (従来)5400億円⇒(新)5180億円 4.1%減
純利益 (従来)3700億円⇒(新)3600億円 2.7%減
基本EPS (従来)206.54円⇒(新)202.62円 1.9%減

見直し後の業績見通し対する、2Q(累計)業績の進捗率は以下の通りです。
業績見通しに対する進捗率
売上収益は、見直し後でも50%に届いておらず、下期以降挽回が必須となっています。
その他営業利益や純利益は、60%を超えています。下期に減益要因があるのかもしれませんね。

最近、月間の国内たばこ売上の報告を当ブログにてご紹介しています。国内の紙巻たばこの販売量と売上は減少する一方です。加熱式たばこでいかに盛り返せるかが鍵だと、指摘していましたが、今回の決算では加熱式の販売量が伸びました。その結果、国内たばこ事業は増収となりました。

人気がないたばこ株ですが、なんやかんやで売上と収益を確保しており、配当をしっかり出してくれているので、保有株についてはこのままホールドしていこうと思います。

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