こんにちは。時短父さんです。
資産運用をしていると考えなくてはならないのが、現金の扱いです。
現金は持っているだけでは増えないので、少しでも多くお金に働いてもらうとしたくなる気持ちは分かります。運用資産が少額だと、配当は僅かですし、評価益も小さいかもしれませんからね。「より多くのリターンを!!」と全力で投資したくなるものです。
でもちょっと待って下さい。
これは投資です。元本が保証されていない金融商品に手を出す以上、何らかのセーフティネットを投資家自身で持っておく必要があります。手っ取り早いのが、現金です。
現金があれば、とりあえず何とかなります。株価が暴落して、株式が紙切れ同然になったとしても、一定度の現金があれば、当面は食っていくことができます。場合によっては、買い増しチャンスを活かせるかもしれません。
いずれにしても、資産運用をする以上、現金保有は必須です。
では、いくらの現金を持っておくべきなのでしょうか?
50万円?100万円?いやいや、500万円?
たぶん絶対額で議論しても、結論は出ないですね。何故なら、人によって安心する(生活を保障する)金額が違うからです。
そもそも、資産運用をする際には現金を2種類に分けて考えるべきなのでしょう。
一つは絶対に確保しておくべき生活に必要な現金。生活防衛資金とも言っていいと思います。よく言われるのは、収入がなくなったとしても数ヶ月間は食っていける(家族がいれば養っていける)ようにする、というものです。でも数ヶ月分だとちょっと短い気がしますね。個人的には最低1年分の生活費相当額があったら、安心かなと思います。
期間の長短はあれど、これならざっくりとした金額を算出できますよね。1ヶ月の生活費(家賃や食費など)に必要な期間を掛けてやればいいわけなので。生活費に20万円掛かっているなら、半年分なら120万円、1年分なら240万円といった具合です。
一方、生活防衛資金とは別の現金は、資産運用に充てる現金です。こちらの現金は、相場の急落に備える資金です。
例えば、1000万円の資産を株式で運用しているとします。その時に、株式相場の10%の下落が起きたとします。現金を全く持っていないと、株式相場の下落と同じ割合で資産額は10%(100万円)減少してしまいます。影響は直接的です。
しかし、運用資産のうち株式が900万円、現金100万円だったとしたら、株式相場が10%下落したとしても、保有している資産は90万円(9%)の減少で済みます。資産減少時のバッファーとして機能してくれるのです。
また手元の100万円で急落したリスク資産を買うこともできますね。この時買った資産が次の上昇局面で、大きなリターンを生んでくれるかもしれません。
ただ資産運用に充てる現金はずっと同じ額で良いとは思いません。運用資産額の拡大とともに増やしていくのが理想的です。資産が5000万円まで拡大して、その資産が10%下落したら、500万円の損失です。その時に資産額1000万円の時と同じ額(100万円)では、バッファー機能としては不十分だからです。
だから、資産運用に充てる現金は、生活防衛資金とは異なり、相対的に考える必要があります。時短父さんは10%強の現金比率を維持しています。バフェット太郎さんも同レベルだったはずです。
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