こんにちは。時短父さんです。

高配当株投資の魅力は、投資元本に対してより多くの配当を頂ける(高利回り)点にあります。100ドルの投資に対して、年間で2ドル配当を受け取るのと、5ドル受け取るのでは、断然後者に魅力があります。
ただそれは今いくら受け取りたいかという、少し短期的な視点を重視しているからです。

もし前者は継続的に増配を繰り返す銘柄で、それが前年比で5%であった場合はどうでしょう。一方、配当5ドルの銘柄は、毎年5ドルで増配はないとしたらどうでしょう。

あなたはどちらに投資したいですか?
そんな「高配当だけど増配なし銘柄」と「低配当だけど増配あり銘柄」の将来の配当利回りと累積配当額を検証してみました。

と、その前に配当利回りは同じだけれど、継続して増配を繰り返す場合と、増配なしの場合を見ておきます。
下は当初配当利回り2%(100ドル投資して2ドルの配当)の銘柄2つあり、一つ(赤線)は増配率5%、もう一つ(青線)は増配率0%で、50年後の配当利回りを検証したものです。
①増配率による将来配当利回りの推移
当然ながら増配率0%は横一色線になります。1年目も2%(2ドル受け取り)、50年目も2%(同額)です。

一方、増配率5%は、2年目には2.10ドル(2ドル×1.05)の受取りなので、配当利回りは2.10%に上昇。3年目は2.21ドル(2.10ドル×1.05)で2.21%です。
これを続けていくと、10年目に3.10%、20年目に5.05%、30年目に8.23%、40年目に13.41%、50年目にはなんと21.84%にもなっています。

増配なしに比べて、50年目には配当利回りに10倍の差が生まれてしまうのです。

その場合の累積配当額はいくらになるかを示したのが下のグラフです。
①増配率による累積配当額の推移
当然ながら、増配率0%(青)は50年目で投資元本の100ドルを配当で回収できました。

増配率5%(赤)は26年目で累積102ドルの配当金を得ることができます。50年目には419ドルとなり、累積で青の4倍以上もの配当金を受け取ることになります。

当初の配当利回りが低くても、連続増配してくれと、その低利回りを補っても余りあるリターンをもたらしてくれることが分かります。

では冒頭で触れた「高配当だけど増配なし」と「低配当だけど増配あり」はどうでしょうか。
以下に、当初配当利回り5%で増配率0%(青)と当初配当利回り2%で増配率5%(赤)を比較しました。
②増配率による将来配当利回りの推移
青は100ドルの投資に対して毎年5ドル受け取れるので、初めの20年間は赤を上回っています。ただし50年間ずーっと配当利回りは5%のまま。

赤は当初2ドルしか受け取れないですが、年を追うごとに受取額が増え、利回りは上昇していきます。20年目で5.05%となり、青を追い越します。その後、加速度的に上昇していき、50年目には青と比較して4倍差の配当利回りとなります。

これを累積配当額で見たものが下になります。
②増配率による累積配当額の推移
累積の配当額で見ると、青がずっと上回っていますが、34年目に赤が170ドルで並びます。
50年目では青が累積250ドルに対して、赤は419ドルとなり、169ドルも差が生まれました。

もう少し早い段階で、赤が青に追いつくかなと思っていましたが、意外と34年も掛かってしまうのですね。

これらの検証から言えることは、
・増配ありと増配なしの選択次第では、将来の資産額に大きな差ができる。
・現在の配当利回りが低いからと言って、魅力がないわけではない。継続的に増配がされている銘柄はむしろ魅力的である。
・ただし長期的な視点で投資に向き合う必要がある。


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