こんにちは。時短父さんです。

米複合企業の3Mが、医療関連メーカーのAcelityを買収することを発表しました。その額67億ドルです。
Acelityは非公開会社らしいので、株価はわからないです。
同社は特殊な包帯や創傷治療装置などを手掛けていて、その市場は約90か国に及びます。報道によ
れば、2018年の売上高は15億ドルとのこと。買収額は67億ドルですから、売上高の約4.5倍です。


3Mのマイク・ローマンCEOは「Acelityは創傷治療分野でのリーディングカンパニーで、3Mのヘルスケア分野において素晴らしい補完をしてくれると期待している。この買収により、3Mの医療分野を強化し、成長戦略を支えてくれる。」とコメントしました。

3Mが医療事業で医療用テープ、創傷ケア、殺菌などを手掛けてることができれば、シナジーを生む可能性はあります。

今回の買収によって、3Mは2019年に予定していた自己株式の取得を、当初の20億ドル~40億ドルから、10億ドル~15億ドルに減額することも発表しました。買収費用は手元の現金と新たな借り入れで賄う方針です。


先日発表された決算資料では、現金が29億ドルありました。さすがに29億ドル全て使うわけにもいかないのでしょうから、買収費用の67億ドルを賄うには、数十億ドルの借り入れをするはずです。

【2019年3月末時点のB/S】
BS

改めてB/Sを見てみましたが、結構ののれん代が大きいですね。3Mは複合企業だけに、これに今回のAcelity分が乗っかってくるんですよね。なんとしても買収効果を発揮して、減損なんてことだけは避けてもらいたいものです。どこかの食品メーカーみたいならないでね。

買収発表を受けて、3Mの株価はまた下げました。
決算発表前の高値219.55ドルから15%以上の下落です。
株価チャート 2019年5月2日

株価回復の道のりは険しそうです・・・

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