こんにちは。時短父さんです。
米石油メジャーのシェブロンが2019年第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。
売上高は352億ドルで、前年同期比6.8%減少しました。UPSTREAMの生産量は前年同期比7%増加した(米国内は21%増)ものの、為替の影響により減収となりました。
純利益は26.4億ドルで、同27.2%減少しました。
希薄化後EPSは1.39ドルで、前年同期の1.9ドルから26.8%減少しました。予想の1.30ドルは上回りました。

部門別の売上高は以下の通りです。
UPSTREAM
・米国内は7.4億ドルで、前年同期比15.4%増加しました。原油1バレルあたりの平均価格48ドルで、前年56ドルから減少し、天然ガスも1単位あたりの平均価格が減少しましたが、米国内での増産でカバ―しました。
・米国外は23.7億ドルで、同12.2%減少しました。こちらは原油1バレルあたりの平均価格58ドルで、前年61ドルから減少し、天然ガスは1単位あたりの平均価格は上昇しました。為替の影響で2.8億ドルの減収でした。
DOWNSTREAM
・米国内は2.1億ドルで、前年同期比50%減少しました。グループ会社シェブロン・フィリップスケミカルにおける販売量の減少が響きました。
・米国外は0.3億ドルで、同87%減少しました。こちらは販売量の減少と為替の影響を受けました。

シェブロンの売上高の92%をUPSTREAMが占めています。

1Qのキャッシュフロー推移は以下の通りです。
営業CFは微増、投資支出は減少しましたので、フリーCFは前年同期比で増加しました。
営業CFマージンは14.5%でした。

UPSTREAMへの投資額の推移を纏めました。直近のピーク時から約半分に減少しましたが、前年よりは微増となっています。アナダルコ買収が正式に決まれば、この額は大きく膨らむことが予想されます。

株価チャートは以下の通りです。
アナダルコ買収発表を受けて株価は下落していました。今回の減収減益の決算を受けて、さらに下落しました。シェブロンのマイケル・ワースCEOは「アナダルコとの合併は、パーミアン盆地での地位を強固にし、メキシコ湾での深海探査能力を強化し、LNGビジネスを成長させるだろう」と述べています。

同日に決算を発表したエクソン(XOM)は、DOWNSTREAMが10年ぶりの赤字決算となり、そのビジネスモデルの是非が問われ始めています。一方で、シェブロンによるアナダルコ買収が決定すれば、っ同社はUPSTREAMを強化することになり、しばらくはこちらの戦略がうまく機能するだろうと予想できます。いずれにしても、両社の展開には注目しておいた方が良さそうです。


米石油メジャーのシェブロンが2019年第1四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。
売上高は352億ドルで、前年同期比6.8%減少しました。UPSTREAMの生産量は前年同期比7%増加した(米国内は21%増)ものの、為替の影響により減収となりました。
純利益は26.4億ドルで、同27.2%減少しました。
希薄化後EPSは1.39ドルで、前年同期の1.9ドルから26.8%減少しました。予想の1.30ドルは上回りました。

部門別の売上高は以下の通りです。
UPSTREAM
・米国内は7.4億ドルで、前年同期比15.4%増加しました。原油1バレルあたりの平均価格48ドルで、前年56ドルから減少し、天然ガスも1単位あたりの平均価格が減少しましたが、米国内での増産でカバ―しました。
・米国外は23.7億ドルで、同12.2%減少しました。こちらは原油1バレルあたりの平均価格58ドルで、前年61ドルから減少し、天然ガスは1単位あたりの平均価格は上昇しました。為替の影響で2.8億ドルの減収でした。
DOWNSTREAM
・米国内は2.1億ドルで、前年同期比50%減少しました。グループ会社シェブロン・フィリップスケミカルにおける販売量の減少が響きました。
・米国外は0.3億ドルで、同87%減少しました。こちらは販売量の減少と為替の影響を受けました。

シェブロンの売上高の92%をUPSTREAMが占めています。

1Qのキャッシュフロー推移は以下の通りです。
営業CFは微増、投資支出は減少しましたので、フリーCFは前年同期比で増加しました。
営業CFマージンは14.5%でした。

UPSTREAMへの投資額の推移を纏めました。直近のピーク時から約半分に減少しましたが、前年よりは微増となっています。アナダルコ買収が正式に決まれば、この額は大きく膨らむことが予想されます。

株価チャートは以下の通りです。
アナダルコ買収発表を受けて株価は下落していました。今回の減収減益の決算を受けて、さらに下落しました。シェブロンのマイケル・ワースCEOは「アナダルコとの合併は、パーミアン盆地での地位を強固にし、メキシコ湾での深海探査能力を強化し、LNGビジネスを成長させるだろう」と述べています。

同日に決算を発表したエクソン(XOM)は、DOWNSTREAMが10年ぶりの赤字決算となり、そのビジネスモデルの是非が問われ始めています。一方で、シェブロンによるアナダルコ買収が決定すれば、っ同社はUPSTREAMを強化することになり、しばらくはこちらの戦略がうまく機能するだろうと予想できます。いずれにしても、両社の展開には注目しておいた方が良さそうです。


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