こんにちは。時短父さんです。


米航空大手のアメリカン航空グループが2019年第1四半期の決算を発表しました。内容はまちまちでした。

売上高は105億ドルで、前年同期比1.8%増加しました。アナリスト予想を僅かに下回りました。国内線の旅客収入が3.8%増加した一方で、国際線旅客収入は3.4%減少しましたことが要因です。

営業利益は3.7億ドルで、同3.5%減少しました。

純利益は1.8億ドルで、同16.4%増加しました。

希薄化後EPSは0.41ドルで、前年同期の0.34ドルから20.6%増加しました。ここ数年はEPSが減少傾向でしたが、増加に転じました。
AAL 1Q業績推移

同社によれば、737MAX型機の運航停止で3.5億ドルの損失(通期)となる見込みです。8月19日までは同型機の運航をスケジュールから外しているそうです。また最近の原油価格の上昇により、当初見込みより通期の燃油費が6.5億ドル上昇するとのことです。


アメリカン航空グループの主な旅客指標は以下の通りです。
有償旅客数は4993万人で、前年同期比4.8%増加しました。
座席マイルは666億マイルで、同1.3%の増加でした。
旅客マイルは5480億マイルで、同3.5%増加しました。提供座席数の増加分よりも、多くの旅客を運んだことになります。
AAL 1Q旅客数 旅客マイル 座席マイル

ユニットレベニュー(旅客1人を1マイル運んだことによる収入)は15.87ドルで、前年同期より0.4%の微増。
ユニットコスト(旅客1人を1マイル運んぶための費用)は15.31ドルで、同0.7%の増加でした。下のグラフを見ると、両社のスプレッドが縮小してきているのがわかります。
また有償座席利用率は82.2%で、同2.2ポイント増加しました。
AALユニットレベニュー コスト 利用率

同社は1Qのキャッスフローを公開していないため、こちらでも分析ができません。


決算発表を受けて、株価は下落しました。737MAXの運航停止による減収と、原油価格上昇に伴う燃油費の上昇の見込みが、投資家に嫌気されました。
AAL株価チャート2019年4月26日


アメリカン航空グループの決算発表にて、主要米国航空4社の決算が出揃いました。近いうちに4社の比較を試みてみたいと思います。

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