こんにちは。時短父さんです。

不動産仲介のセンチュリー21ジャパン(8898)が2019年3月期の最終決算を発表しました。内容はまちまちでした。

売上高にあたる営業収益は41.5億円で、前年同期比1.8%増加しました。ITサービスの増収がサービスフィーの減少分を相殺しました。会社予想を下回りました。

営業利益は12億円で、前年同期から横ばいでした。

純利益は8.1億円で、前年同期比9.9%減少しました。訴訟関連費用が響きました。

基本EPSは77.06円で、前年同期の85.57円から減少しましたが、会社予想を上回りました。
201903業績推移


収入源別の営業収益は以下の通りです。
サービスフィーは31.5億円で、前年同期比から横ばいでした。地域別では首都圏の減収が、他地域の増収分を相殺しました。

ITサービスは7.9億円で、同12%増加しました。

加盟金は1.6億円で、同4.4%減収しました。首都圏と中部圏が減収でした。


地域別の加盟店数は以下の通りです。
首都圏は新規28(前年36)、純増5で460店。
関西圏は新規24(前年17)、純増9で344店。
中部圏は新規7(前年8)、純増1で、82店。
九州圏は新規6(前年6)、純増4、68店。

ご覧のとおり新規加盟店数は軒並み前年を下回っていて(九州圏のみ横ばい)、これが先述した加盟金の減収に繋がっていると考えられます。
【8898】地域別加盟店推移

以下はキャッシュフローの推移です。
201903CF推移
営業CFは前年より12%増加して10.3億円でした。
投資CFは5.4億円で前年より2.5倍増加しました。これは有価証券の取得が増えたためです。
フリーCFは31%減少して、4.8億円でした。
営業CFマージンは24.9%となりました。

投資CFで有価証券の取得が増えたとのことですが、BSにも反映されています。
前年に比べて4億円分の有価証券が増えており、流動資産における有価証券の割合は8割を超えました。
201903BS

次期の見通しでは、収益の柱であるサービスフィーの収入は加盟店の増加を見込んだことで32.3億円(今期比3.1%増)としました。加盟店数は80店の新規獲得を目指し、加盟金収入を1.8億円(同14.2%増)としました。
一方で、販管費については8.7%増加の1.7億円を見込んでいます。新規店獲得のための人員増加や加盟セミナー費用の増加が要因です。
よって、営業収益は42.7億円(同3.0%増)、営業利益は11.4億円(同5..6%減)、純利益は8.5億円(4.3%増)を見込みんでします。

また次期の配当予想は、通期50円を維持することになりました。次期は増収予想であるものの、減収が続いているなかでは、減配しないだけでも感謝しないといけないのかもしれませんね。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村 株ブログ 配当・配当金へ