こんにちは。時短父さんです。

リスクを取って株式で積極的に運用したいけど、株式の暴落に備えて安全資産も組み入れたい。そんな思いを持つ個人投資家は多いと思います。

そんな投資家にとって参考になるポートフォリオを実践している機関投資家があります。
年金積立金管理運用独立行政法人、GPIFです。

GPIFは、「長期的な観点から安全かつ効率的な運用」を行うために、各資産を組み合わせた「基本ポートフォリオ」として資産構成割合を予め決めています。

それは、国内株式25%、国内債権35%、外国株式25%、外国債権15%という構成です。
株式と債権は50%ずつ、国内と外国も50%ずつとなっています。
GPIF基本ポートフォリオ
(GPIFサイトより)
GPIFは何故このような資産構成を採用しているのでしょうか?
まず一つには、GPIFが公的年金を運用する機関だからです。今すぐに年金資金が必要というよりも、中長期的に資産を増やす必要がありますね。増やすことが目的なら、株式だけでも良さそうですが、公的年金という性格上、安全に運用する必要があります。だから、増やすことは株式で、安全に債権で運用しているのです。

もう一つは、分散投資の効果です。GPIFのサイトがそれを良く説明しているので、抜粋して載せます。

毎年、順位表の1位の資産クラスを当て続けることができるならば、とても大きな運用益が得られるでしょう。しかし、毎年値上がりの大きい資産クラスを当て続けることは困難です。 一方、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式という、主要な4資産に分散投資した結果はどうなったでしょうか。4資産に25%ずつ投資したポートフォリオでは、1位になることはなかったものの、5位になることもありませんでした。大きな損失を避けるためには、さまざまな資産に分散投資することが重要になります。
主要4資産と分散投資した場合のリターン
(GPIFサイトより)

結果として、現在(2018年12月時点)までに運用資産額は150.6兆円、年率換算2.73%の利回りとなっています。2013年以降のアベノミクス効果の株高があったとはいえ、56.7兆円の運用益を出しているのは、傑出すべきことです。
累積収益
(GPIFサイトより)
さて、個人投資家も基本的にはGPIFと同じようなポートフォリオを組んだら、同じような結果(利回り)を得られることになります。だから実践してみる価値は多いにあります。

ただ、個人で4つの資産を買うのは簡単ですが、管理するのは非常に難しいと思います。株高で株式の割合が高まれば、株式の一部を売って債権を買い増したり、債権の割合が高まれば、債権の一部を売って株式を買い増したりします。
プロはそれが仕事だからやりますが、個人投資家がそこまで売買を頻繁に繰り返すのは、効率的な運用とは言えません。売買手数料分だけで、利益を喰ってしまいかねません。

個人投資家は、基本的に買ったら放置(してでも資産が増える)できるくらいの商品を買うべきです。
GPIFの資産構成と同じようなポートフォリオで、買ったら放置できる商品はあるのか?あります。

それは、セゾン・バンガードグローバルバランスファンド(SVGB)です。直販投信会社のセゾン投信で買えるファンドの一つです。

こちらの資産構成は、株式50%、債権50%となっています。
詳しく見てみると、株式は米国株28.1%、欧州株9.6%、日本株3.5%、その他7.4%です。債権は米国債26.3%、欧州債18.9%、日本債6.0%です。
セゾンバンガードファンド
(セゾン投信サイトより)
株式・債権ともに外国への依存度が高い点がGPIFのポートフォリオとは異なりますね。これを安定感ない(安全性が低い)と見なすか、効率的な運用ができると見なすかは、投資家個人の感覚によるでしょう。

ただ概ね資産配分は似ていますから、GPIFと似たようなパフォーマンスを、SVGBに期待しても良いと思います。少なくとも、個人で資産のリバランスを行う手間と時間とお金を考えたら、信託報酬0.6%で任せるのは、賢いやり方と言えるでしょう。
セゾンバンガードファンド チャート
(セゾン投信サイトより)

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