こんにちは。時短父さんです。

数日前のことですが、以前同じ職場にいた同僚であり、当ブログの読者でもある知人から、株式投資についての相談を受けました。わざわざ私の職場まで来てくれて、1時間ちょっとの時間話をしました。

4〜5年振りの再開でしたので、近況報告をしてわかったことなのですが、知人はわざわざ電車で1時間掛けて来てくれたそう。これは、何としても実のある対談にしなければ、と思いました。

知人からは、私が株式投資を始めたきっかけについて質問がありました。

私が本格的に株式投資を始めたのは、3人目の子供の誕生がきっかけだったと思います。正確に言えば、妻が子供を妊娠してしばらく入院生活を送らざるを得なくなった時に、時短勤務を始めたあたりです。2人の子供を抱えており、通勤にも時間が掛かる環境では、出産後の育児や妻の復職後のことを考えると、そのタイミングで時短勤務を選択した方が良いだろうと判断したんです。

時短勤務になると給料が安くなるので、副収入になるものを作っておいた方が良いかなと思い、本格的に株式投資を始めました。


知人はまだほとんど何もわからない状態のようで、おすすめの証券会社とかありますか?と質問をされました。

街中の証券会社以外なら基本的にアリじゃないですかね。楽天証券やマネックス証券、SBI証券などのネット証券なら、どこでもいいと思いますよ。

街中の証券会社とネット証券では、売買手数料が違い過ぎますからね。例えば、前者の代表として野村證券。こちらの店舗で国内株式取引をした場合の売買手数料は、約定代金20万以下で2,808円です。一方、私が使っている楽天証券では同額で113円です。24倍も違う!
米国株式の売買では、前者の約定代金が71,000円以下の場合で10.8%なのに対して、後者は1回あたり最低5ドル(または0.45%)です。仮に約定代金が71,000円なら、野村証券では12,780円、楽天証券では550円(1ドル=110円)で、23倍も違います。

だから圧倒的にネット証券の方が有利なんです。ネット証券のなかであれば、基本的に一緒です。マネックス証券は米国株の取り扱い銘柄数が多かった気がします。でも、銘柄が有名どころなら、どこの証券会社でも買えます。


株式投資するには口座の開設が必要ですか?NISAって何ですか?

株式投資をするには、先ほど紹介したような証券会社に口座を持つ必要があります。
口座の種類には、一般口座、特定口座、NISA口座っていうのがあります。

NISAっていうのは、「少額投資非課税制度「のことで、運用に関わる税金が免除されるお得な制度です。ただその名の通り"少額"に限定されていて、非課税枠は年間120万円。非課税期間は5年間です。この非課税の恩恵を受けるにはNISA口座を開設して、ここで取り引きする必要があります。買付けのタイミングで、取り引きする口座を選択するんですよ。

具体的にどんな会社(銘柄)に投資しているんですか?

基本的に有名どころです。日本株なら、JTとかドコモ。米国株なら、コカ・コーラやフィリップ・モリス、エクソン・モービルなどです。

どうやって銘柄選びしました?
日本株については、かつて四季報を使って調べていました。配当重視で行こうと思っていたので、利回りが高くて、財務体質が良さそうな会社を選びました。だから小型株も含まれます。

米国株もそうやって?
いや、違いますね。米国株は、バフェット太郎さんの著書『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』のなかにある「黄金銘柄30種」から選びました。配当利回りとセクター分散を意識してね。だから、お恥ずかしながら投資前にあまりしっかりとは銘柄分析はしませんでした。結果的に今含み益が大きく出ている銘柄もあれば、含み損が大きく出ている銘柄もあり、全体としてはトントンです。

銘柄選びのポイントみたいのはあります?ここに注目みたいな。

EPSですかね。これが順調に伸びていること。

EPS?

一株あたりの利益のことです。
ある会社の売上高が1000万円あったとしますね。仕入れや従業員の給料などの費用で900万円掛かったとして、会社に残る純利益は100万円(税金考慮せず)です。
その会社が1万株を発行していたら、一株あたりの利益は100円ですね。
このEPSが毎年増加している会社は、純利益を増やしていることになるので、EPSの伸びは企業が成長しているかの分析ができます。また株価はこのEPSを基に形成されますから、今後の株価が上昇するかどうかも予想することができます。

他にはポイントありますか?
私はキャッシュフローを見ています。

キャッシュフロー?
現金の流れです。
キャッシュフローの話の前に、売上=現金収入ではない、という理屈はわかりますか?

いや、わからないですね。

そうですか。例えば、あのお店で1,000円のランチを注文したとします。お店の立場だと、1,000円の売上が発生しますね。
現金で1000円を受け取ると、売上=現金収入が成立します。
しかし、クレジットカードで支払いを受けると、お店にはその場では現金は入りません。でも売上は発生する。この矛盾を解決するのが、売上債権という考え方です。でもいくら売上があっても、実際に現金がお店や会社に入ってこないと、従業員の給料は払えないし、仕入れ代金も払えないのです。だから、現金の流れを見る必要があります。

どうやって現金の流れを見るんですか?

キャッシュフロー計算書を見ます。といっても、細かく見るわけではなくて、だいたい3項目くらいです。
①営業キャッシュフロー
②投資キャッシュフロー
③フリーキャッシュフロー(①-②)
この③が毎年プラスになっているのが理想です。マイナスが続いていると、会社から現金が流れ出ていることになりますから。

特に現金が会社にあるかをよく見る理由は、配当も現金がないと支払われないからです。配当重視で投資するなら押さえておきたいですね。


と、まぁこんな感じのやり取りをしました。せっかく時間を掛けて来て頂いたのに、分かりやすくお伝えできたかはわかりません。知人が少しでも投資に前向きになれたら、幸いです。


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