こんにちは。時短父さんです。

昨日の投稿の記事では、投資はできない人、したくない人向けに確実に貯蓄できる4つの方法をご紹介しました。
今日は、それではちょっとつまらない、少しはリスクを取って運用してみたいと思っている方向けに、いくつかの投資法をご紹介します。以下でご紹介するのは、比較的にリスクは低いですが、元本が保証されているわけではないので、ご注意ください。

1.従業員持株会
従業員持株会は、勤め先会社の株式を定期的に購入して、従業員の中長期的な資産形成を手助けする制度です。福利厚生制度の一つとして取り入れているところも多く、上場企業のほとんどが導入しており、非上場企業でも導入しているところもあるでしょう。

従業員持株会は、給与天引きによって従業員一人ひとりから少額を集めて、持株会が窓口となって自社株を購入する仕組みです。従業員にとっては拠出した額に応じた株数が配分されます。

従業員持株会のメリット主に以下のようなものがあります。

会社にとってのメリット
・福利厚生制度の充実により、従業員の会社への忠誠心が高まる
・株主構成を安定させて、将来の敵対的買収などに備える

従業員にとってのメリット
1口1,000円から拠出ができる
 ⇒市場で日本株を取引する場合は100株単位がほとんどで、1回あたり10万円単位の資金が必要です。従業員持株会なら、整数以下(1株未満)の株式数の購入も可能です。

奨励金を受け取れる場合がある
 ⇒会社の規定によっては、従業員持株会での買付に奨励金を支給していることがあります。本人拠出額と奨励金を足した分を買い付けるため、奨励金分だけ割安に株式を取得できることになります。

給与天引きにより確実に投資できる
 ⇒給与天引きほど強いものはないですね。自分が給与を手にする前に引かれてしまえば、使いようがないですから、確実に投資(拠出)できます。知らぬ間に大きな額になっている可能性があります。

ただ従業員にとってのデメリットもあります。
それは、資産運用と給与を全て勤め先の会社に依存してしまうことです。東芝にしかり、日本航空しかりです。上場株式が紙切れ同然になってしまった例は大企業でも起こっています。給与も大幅減額(または解雇)されたうえに、積み上げてきた資産も溶けてしまうことになり兼ねません。

売りのタイミングの問題もあります。現金が必要になった場合、一部を持株会から引き出して、証券口座に移して、そこから売り注文に出します。そこにタイムラグが発生しますので、自分の希望の株価で売却できない可能性があることにも注意が必要です。

デメリットも十分考慮したうえで、過度に依存し過ぎることがなければ、従業員持株会で投資の一歩を踏み出すはアリだと思います。

2.企業型確定拠出年金マッチング拠出
会社の制度を利用して投資に踏み出したいなら、企業型確定拠出年金にてマッチング拠出するのも良いと思います。
前回の記事では、元本確保型商品でも十分税制上のメリットがある旨を紹介しました。
リスク資産への投資を検討する場合では、より税制上の恩恵も受けれらますので、企業型確定拠出年金へのマッチング拠出によって、投資の練習(勉強)として使うのはアリです。拠出金額は1000円単位で増減できるところが多いと思いますので、ご自身のリスク許容度と選んだ商品カテゴリーに応じて拠出金額を調整してみて下さい。

商品カテゴリーをリスク(リターン)の大きさ別に並べると以下のようになります。

リスク少  ①元本確保型→②国内債権→③外国債券→④バランス型→⑤国内株式(インデックス)→⑥外国株式(インデックス)→⑦国内株式(アクティブ)→⑧外国株式(アクティブ) リスク大

少しはリスクを取れるといった場合の投資法では、もう消去法で選ぶしかありません。
①×→リスク取ってない
②③×→ほとんどリスクないのと同じ
④△→手数料が高い割にリターンが望めないのでお勧めしない
→手数料は安いが、投資対象が日本なのでリターンはあまり期待できない
⑥◎→手数料は安く、世界に分散投資できているならOK
⑦⑧×→手数料も高いし、リスクが大き過ぎる

実質⑤または⑥を選ぶのが良いと思います。これはあくまで少しはリスクを取れる人向けの投資法です。ご自身のリスク許容度を考えたうえで銘柄を検討して下さい。

3.iDeCo
iDeCoは、企業型確定拠出年金を導入していない会社員や自営業者などが加入できる年金制度です。企業型確定拠出年金と同様の考え方で商品を選んで良いと思います。
詳細記事は別に書いています(「iDeCoで節税と資産運用をしよう!」)ので、良かったらそちらを参照ください。

4.つみたてNISA
つみたてNISAは少額投資非課税制度(NISA)の派生版です。通常のNISAの非課税枠は、年間120万円で、期間は5年間、非課税増額600万円です。一方のつみたてNISAのそれは、年間40万円で、期間は20年間、非課税総額800万円となっています。非課税枠の総額では後者の方が多いことが分かります。

通常のNISAは個別株への投資を促進しているの対して、つみたてNISAは投資信託への積み立てを基本にしています。それなら確定拠出年金やiDeCoと変わらないじゃないか!と思うかもしれませんが、違います。

1つは商品。つみたてNISAの商品は金融庁がじきじきに商品を選んでいます。金融庁が選定した商品のほとんどがインデックスファンドですね。インデックスファンドは、手数料とリスク・リターン(のバランス)が少しはリスクの取れる投資家にとって、最も優れている商品なのでしょう。

もう一つは税制。確定拠出年金やiDeCoは、拠出金が所得控除されますが、つみたてNISAは所得控除されません。運用益や売却益が非課税になる点は同じです。


まとめ
貯金だけでなく、少しはリスクを取って運用してみたいなという人向けの投資法をご紹介しました。投資の環境は整っていると思いますから、少しずつでも始めてみることをお勧めします。慣れてきたら、個別株への投資も検討してみて下さいね。

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