こんにちは。

こんにちは。時短父さんです。

ブルームバーグは、オーストラリアのハイテク銘柄であるWAAAXの株価が、米国のFAANGや中国のBATを上回る上昇率を出していると報じました。

ハイテク銘柄群の上昇率(2017年半ば以降)は以下の通りです。

WAAAX 220%
FAANG 50%
BAT 19%

FAANGの50%でも凄いですが、WAAAXはそれを凌駕していますね。

WAAAXとはオーストラリアの有名ハイテク銘柄の頭文字を取ったもので、ワイズテック・グローバル、アッペン、アルティウム、アフターペイ・タッチ・グループ、ゼロから成ります。

簡単にそれぞれの企業について調べてみました。

1.ワイズテック・グローバル【WTC】

時価総額69.88億 
PER 143倍

日本法人ホームページの会社の案内によれば、「国際および国内の物流業界向けにクラウドベース型ソフトウェアソリューションを開発し、(中略)数々の物流企業に対し、貨物や情報の動きを効果的に管理するためのサポート」を行っています。世界130カ国に7,000社以上を顧客を持っていて、社名通りグローバル企業です。
WTC


2.アッペン【APX】

時価総額 28.73憶ドル
PER 61倍

企業概要(ブルームバーグより)
アッペン(Appen Ltd)はITサービス会社。言語・検索・社会技術を手掛ける。企業向け に製品内面化、データ管理、プロジェクト管理の改善ソリューションを提供する。

APX


3.アルティウム【ALU】

時価総額  45.59億
PER 70倍

企業概要(ブルームバーグより)
アルティウム (Altium Limited) は、Microsoftウィンドウズ OS 用の電気回路の設計、検証を自動的に行う (EDA) ソフトウェアの開発会社。同社ソフトウエアは、プリント 回路基板など電子製品の設計に使用される。通信、自動車、防衛、科学、家電などの 産業が顧客。
ALU


4.アフターペイ・タッチ・グループ【APT】

時価総額 49.59億
PER-

企業概要(ブルームバーグより)
決済サービス会社。衣料品、靴、自動車部品、時計、パーソナルケア製品、スポーツ用品、美術品、食 品、飲料、などの商品の決済を行うプラットフォームを提供する。オーストラリアで事業を展開。

APT

5.ゼロ【XRO】
時価総額    70.03億 
PER-

企業概要(ブルームバーグより)
オンライン会計システム会社。ソフトウエアの機能には、銀行 取引のインポート、現金出納帳、総勘定元帳、請求書送付、売掛金勘定、買掛金勘定、 財務報告、経費請求処理が含まれる。 
XRO


成長企業とはいえ、WAAAXの時価総額はまだまだFAANGの足元にも及びません。WAAAXの時価総額は260億ドルに対して、FAANGのそれは3兆1,970憶ドルです。WAAAXはFAANGの0.8%しかありません。株価は順調に伸びているから、これからもグイグイと成長するだろうと考えるのは、やや早計です。

WAAAXの顧客市場は基本的にはオーストラリアを中心としたオセアニア一体と英連邦などで、人口規模はせいぜい数千万〜1億人です。各社のビジネスを見ても、世界的なプラットフォームになり得るとは言い難いです。

そもそも50倍とか100倍とかを超すような高PERの銘柄は、かなり期待先行で買われています。APTやXROのように利益が出ていない銘柄もあります。従って、その期待に応えられないちょっとしたアクシデントでもあれば、株価の急落は避けられません。

まぁ、期待通りまたは期待以上の成果を出し続けるかもしれませんので、投資したい人は投資したらいいと思います。高配当株なんかよりよっぽどスリルがあって、毎日の株価チェックが楽しいかもしれません。しかし、急成長はいつかどこかで止まります。それがいつ来るのかが誰にも分からないのですが。

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