こんにちは。時短父さんです。

アメリカ南部州にてエネルギー事業を行うサザン(SO)の2018年第4四半期の決算が発表されました。内容は良かったです。

売上高(12ヵ月累計)は234億ドルで、前年比2%増加しました。こちらは市場予想を上回りました。

営業利益(同)は42億ドルで、同79.6%増加しました。建設中プラントの推測的な損失が大きく減少したことが主な要因です。

純利益(同)は22億ドルで、同164%増加(2.6倍)しました。こちらは市場予想を下回りました。

調整後EPS(同)3.07ドルで、前年の3.02ドルから増加しました。EPSの安定的な成長が続いているのが下のグラフからも読み取れますね。
業績推移(2018年)


主な事業別の売上高では、Fuel事業は42億ドルで前年比4.6%増加しました。
Non-Fuel事業は109億ドルで同2.6%減少しました。
電気卸売事業は25億ドルで同3.7%増加しました。
その他電気事業は6億ドルで同2.5%減少しました。
天然ガス事業は38ドルで同1.7%増加しました。
事業別売上高推移(2018年)

主な事業会社別の売上高構成は以下の通りです。Southern Powerが1%ポイント増加した一方で、Gulf Powerが1%ポイント減少しました。
事業会社別売上高構成(2018年)

サザンはアメリカ南部州に電気やガスを提供していますが、その顧客数は約900万人です。2018年は電気は前年比1%増加に対して、ガスが8.1%減少しました。従って全体としては3.6%減少して893万人となりました。
顧客数推移(2018年)

配当はすでに別の記事でお伝えしたように、70年間減配なしを達成しています。現在までは17年連続増配となっています。配当性向も安定していて、高めではありますが70%を維持しています。
配当推移(2018年)

2019年の業績見通しでは、EPSは2.98ドル~3.10ドルを予想しており、長期的に4%~6%の成長を見込んでいます。配当は0.08ドル増配予定となっています。

決算発表を受けてサザンの株価は上昇しています。一時50ドルをつけましたが、現在は49ドル台後半(前日比1.71%上昇)で推移しています。
株価チャート(2019年2月20日)


公益株は急激な成長は期待できないものの、参入障壁が高く安定的にキャッシュを稼ぐことができます。特に基本的には人口増加が続くアメリカでの電気・ガス・水道事業などは顧客を一気に失うリスクはほとんどありませんね。サザンは配当利回りも良いので、配当狙いで持つのはありでしょう。


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