こんにちは。時短父さんです。
奨学金は経済的な理由で修学に困難がある優れた学生に対して貸与される金銭ですが、その実体は教育ローンの大差ありません。
国内では主に独立行政法人 日本学生支援機構が奨学金事業を担っています。同機構の予算(2018年度)は1兆839億円もあり、その98%が奨学金事業となっています。
大学など高等教育に通う学生の2.7人に1人が奨学金を利用しています(2016年度)。その数は10年で1.4倍に増えました。

奨学金利用者が増加している背景には、サラリーマンの平均給与が減少する一方で、授業料や入学金は高止まりしていることが挙げられます。多くの学生は親から学費を出してもらいますが、その親の収入が減っているのでは他から工面(借金)するしかありませんよね。
そして奨学金を利用とするわけですが、奨学金にも種類があります。同機構の場合、無利息なものと利息を付すものがあります。1兆円の奨学金事業のうち、無利息な奨学金は約1/3、利息を付す奨学金は2/3となっています。奨学金利用者の3人に2人が利息付きの借金に頼ってしまっている現状なのです。

何故こんなことになるかと言えば、審査基準にあります。
無利息で借りるよりも、利息付きの方が審査基準が緩いからです。そりゃ審査基準が緩ければ借りやすいのは当たり前ですね。
結果、貸付残高(2016年度)は前者が2兆6812億円に対し、後者が6兆4982億円となっているのです。貸付残高も増加傾向にありますね。

利息付きの奨学金が存在する理由は、これは推測ですが同機構が民間借入金を受け入れているからではないでしょうか。日本学生支援債権という有価証券を発行して、投資家から借り入れています。債権ですから、期限が到来すれば投資家に利子を付けて返さなければならないので、学生にも利息を付けて貸し出しているのでしょう。
学生は奨学金を借りてしまったら、最大20年間かけて返済しなければなりません。その際の返済方法も曲者です。無利息の場合は分割返済ですから、まぁ普通。
ただ利息付き奨学金の場合はなんと元利均等返済!これ住宅ローンの返済方法でも度々議論になるやつです。元利均等返済は月々の返済額は一定ですが、返済初期は返済金額のほとんどが利息払いが占めてしまいます。だからなかなか元本が減らない。
一方で、元金均等返済は返済初期の返済額は多めですが、元本分を一定額返済しているので、長期で見た場合の利子負担が少なく済みます。
時短父さんも住宅ローン組む時に初めて聞いたくらいなのに、この違いを理解している学生は一体どれくらいいるのでしょうかね。
それに卒業してから返済が始まるわけですが、多くは月々の返済額を甘く見積もる傾向にあります。住宅ローンでもそうですね。卒業して理想の就職ができるとは限りません。就職できたとしても、社会人のスタートラインで百万円単位の借金があると、将来の資産作りところではなくなりますよ。
もうここまで来ると、奨学金はほとんど教育ローンみたいなものと考えた方がいいです。借りたものは返すべきですが、逆に返せなくなりそうなら借りるなです。ただ借りる時に返せなくなる未来を想像するのは難しいですけどね。

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