こんにちは。時短父さんです。
ボーイングは自分が勤める会社の主な取引先の一つなのに、その事業や業績についてあまり知らなかったので調べてみることにしました。
事業
ボーイングは、一言で言えば航空宇宙会社です。主に3つの事業を運営しています。
商用飛行機事業は、商業航空業界に商業用ジェット機を開発・製造・販売し、関連するサポートサービスを提供しています。売上高の61%を占めています。
日本の大航空会社(ANA/JAL)が保有する航空機数の75%はボーイング製なので、多くの日本人にとって、「旅客機=ボーイング」だと思います。
BDS事業(防衛・宇宙・セキュリティ)は製品および関連システムの研究・開発・生産・改変・サポートを行っています。ボーイングは戦争や紛争が起きると人気が出る銘柄でもありますね。こちらは売上高の23%を占めています。
BGS事業は民間航空、防衛、宇宙分野の顧客にサービスの革新的なソリューションを提供しています。売上高は全体の16%を占めます。

業績
グローバル化の進展や新興国の経済発展に伴い、旅客機需要が伸びていることもあり、ボーイングの売上高は10年前に比べて1.5倍に拡大しました。
2018年の売上高は1011億ドル、営業利益は億ドル、純利益は億ドル、EPSは16ドルでした。
グラフを見てもわかるようにEPSが急速に伸びていますね。2019年の予想でも19.9ドル〜20.1ドルとさらに拡大を見込んでいます。

キャッシュフロー
航空機メーカーは莫大な投資が必要だから、キャッシュは残らないのかと思っていましたが、イメージを覆されました。確かに毎年一定度の投資支出はしています。しかし、それ以上に営業キャッシュフローが大きいので、フリーキャッシュフローがプラスです。

しかし、安定的か?と問われれば、イエスとは言い難いですね。10年間を見てもフリーCFのマイナスが1回、2年連続での減少が2回あります。世界経済や国際情勢に左右されやすい銘柄なんですね。
配当
こちらも意外でしたが、しっかりと配当を出してくれています。連続増配年は8年です。EPSが拡大していることを踏まえて、ここ3年の増配率は20%超となっています。
配当性向は40%〜50%ですので、増配余地は十分にありますね。
13日現在の配当利回りは、2%となっています。

株価
ボーイングの株価は10年間で10倍になりました。特に2016年の後半から一気に駆け上がっていますね。2018年の株価変動幅が大きいことがチャートから見て取れます。現在のPERは23倍と割高感はなさそうです。


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