こんにちは。時短父さんです。
iDeCoは個人型の確定拠出年金です。確定拠出年金とは、私的な年金制度の一種です。
かつての企業年金制度では確定給付型年金が主流でした。こちらは、その名の通り受け取れる額(給付額)が確定しているもの言います。給付額が予め決まっていたので、受給者は老後の心配をせずにできた一方、支給者側(企業)は会社の大金を負債として計上しなければなりませんでした。確定給付型を採用している企業は、株主からの評価が低く、企業は次第に確定拠出型に移行していきました。
確定拠出型は、企業が拠出する額が予め確定していますが、給付額は確定していません。将来60歳以降になった時点での給付額がいくらになるかは受給者の運用次第、つまり受給者の責任となったのです。
この制度は米国では401Kなんて呼ばれています。日本でも日本版401Kとして広まりを見せていて、企業型の確定拠出年金に加入する人は689万人に上ります。
確定拠出年金が普及してきたとはいえ、サラリーマンの数が6000万人前後なのを考えれば、普及はまだ道半ばです。
またこれは企業の福利厚生の一環で、勤め人でも会社が同制度を採用していない場合や個人事業主は加入できませんでした。
2001年に会社勤めしていない人でも加入できる「個人型」の確定拠出年金制度ができました。それがiDeCoとして広まったのは2017年のことです。もちろん会社が確定拠出年金を採用していない勤め人や専業主婦(夫)も加入できます。
iDeCo最大の特徴は、節税しながら資産運用できる点です。
資産運用の敵は税金に他なりません。課税口座で10万円の利益が出ていても、2万円(20%)は税金で持って行かれます。これは20%ずつパフォーマンスを下げていること同義です。年率6~8%のリターンを上げるのがやっとだというのに、そこから20%引かれたら、実質4~6%に目減りしてしまいます。
ですから、資産運用を考えるなら非課税であることが理想です。
非課税ならNISA(少額投資非課税制度)というのがありますね。こちは個別株など少しリスクが取れる場合にはオススメですが、リスクを極力取りたくないという方は、やはりiDeCoが良いでしょう。
今は運用益に対する課税の話をしましたが、毎年拠出する額が所得控除されるという点ももちろん押さえておきたいところです。むしろこちらの方がメリットが大きい。
iDeCoのもう一つの特徴は、元本保証型の商品があることです。つまり貯金感覚で入金しているだけで、入金分が非課税対象になるんです。低金利の時代、確かに利子は雀の涙程度ですが、非課税の恩恵を享受できるのです。
仮に銀行に100万円預けても、受け取れる利子はたった100円です。しかもこれに20%課税されるのは、80円。ATM手数料を考えたら、貯金して何故か損していることになります。ではどのくらい節税効果があるのでしょうか?こちらは、対象商品のリスク度合いに関係ないので、元本保証型だろうが、株式インデクスファンドだろうが同じです。
ケース①
年収300万円
年齢25歳
毎月拠出額 10,000円
累積節税効果 63万円

ケース②
年収450万円
年齢35歳
毎月拠出額 12,000円
累積節税効果 72万円

ケース③
年収800万円
年齢45歳
毎月拠出額 50,000円
累積節税効果 297万円

いかがでしょうか?
節税効果だけでかなりの金額になりますね。これが元本保証型でも対象なのだから、超お得です。
リスクを取って、株式だけのインデクスファンドや債権などを組み合わせたバランス型ファンドで運用するのもありです。
短期的に見れば、株式相場では損をする確率は高まりますが、逆に長期間ではリターンがプラスになる確率が高まります。
自分のリスク許容度に合わせて選んでみて下さい。
iDeCoの注意点としても書いておきます。
①投資した分は60歳まで引き出せない
②毎月の拠出額には職業により上限がある
iDeCoに興味を持たれたら、損保ジャパン日本興亜アセットマネジメントにて資料請求してみて下さい。
同社のiDeCoは、個人のリスク許容度に応じた商品ラインアップがなされています。
サポート体制も充実していますので、安心して始められると思いますよ。


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