こんにちは。時短父さんです。

ここ数日は米国株が続伸していますが、それでもまだ水準としては低く、株価は割安と言ってよいと思います。1月17日現在のPER(株価収益率)は、NYダウが20倍、S&P500も同程度、日経平均は11倍です。そんな中、配当利回りが高水準な銘柄も増えてきていて、高配当株への投資を検討する投資家も多いことと思います。

高配当株投資をする際に気を付けたいことをピックアップしてみました。
1.スキャンダル(不祥事)が起きた銘柄
事業とは関係のないところで、スキャンダルを起こす企業には注意が必要です。
例えば、今話題の日産自動車(7201)。1月17日現在の株価は908円、PER4.75倍、配当利回りは6%超です。有名な自動車メーカーで、株価も割安な水準だから、配当目当てで購入する投資家もいると思います。

しかし日産自動車の株価がここまで売られているのは、前会長のカルロス・ゴーン氏による有価証券報告書の虚偽記載疑惑(容疑)というスキャンダルがあるからです。
事業とは関係のないのだから、この問題が収束すれば、株価も持ち直すのではないか?との見方もあるかもれしれませんが、そうではないと思います。

スキャンダルを起こす企業は、組織内部に不正を起こす土壌や風土があると考えるのが普通だと思うからです。実際、2017年11月には資格のない車両検査員に検査を行わせていたとして国土交通省の立ち入り検査を受けています。
そういった不正をちょくちょく起こしているような組織が、まともなビジネスを行えるとは思えませんよね。

2.頻繁に配当がEPSを上回る銘柄
配当がEPS(1株利益)を連続して上回る銘柄にも気を付けたいところです。配当がEPSを上回るとは、配当性向(1株あたり配当額/EPS)が100%を超えるということです。

そもそも配当は、その事業年の利益の中から投資家に分配するものであるので、1株あたりの配当はEPSの範囲で収まるのが普通だし、そうすべきです。

配当性向100%超えは、利益以上に配当を出していることを意味します。それが頻繁に起こるということは、配当支払いを維持するために過去の利益剰余金を取り崩している可能性が高く、結果的に株主資本を毀損することになります。

例として高配当株で有名な国内薬品大手の武田薬品工業(4502)で説明します。
同社ここ数年180円配当を維持しており、配当利回りは4%程度あるので、個人投資家にも人気の銘柄です。
しかし、EPSとの関係を見ると状況は楽観できません。下のグラフでは、配当とEPS、配当性向の推移を示しました。
【4502】武田薬品 配当推移
予想を含めてですが、7期中6期で配当がEPSを上回っている(配当性向が100%超)のが分かります。FY2014はEPSがマイナス(最終損失)にも関わらず、減配せずに180円を維持しました。配当がEPSの範囲で収まっているのはFY2017の一度だけです。
【4502】武田薬品 現金推移
現金および現金同等物の残高を見ても、はっきりしています。利益以上に配当を支払い続けていたら、現金が減っていくのは自然なことですよね。このままでは、180円を維持するのは、難しくなることでしょう。

高配当株投資といっても、今高配当だからという理由投資するのは、気を付けた方が良いということが分かりましたね。組織のガバナンス(統治)がしっかりしていて、財務状態も健全な銘柄を選んだ方が賢明ですね。


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