こんにちは。時短父さんです。


株式投資で配当金をもらうことを重視している人は多いと思います。
値上がり益じゃなくて配当金を重視するには、それなりに理由があるのでしょうが、ちゃんとメリットとデメリットを考えたことありますか?
時短父さんも配当金重視の投資をしているので、自身へのリマインドの意味も兼ねて、配当金のメリットとデメリットを整理してみます。
メリット
①定期的な収入になる
投資先の企業は、株主に定期的に配当金を支払ってくれます。日本株の場合、年に1回か2回ですし、米国株の場合は多くが年に4回の支払いがあります。
株主の立場からすれば、年に1〜4回は給与所得とは別に現金収入が入ることを意味します。
銘柄によって支払い月が異なるので、複数の銘柄を保有している場合、毎月配当金が支払われるようにすることも可能です。
給与所得以外に配当金という不労所得があると、何が良いのか?
それは配当金額分の労働から解放されること。1万円の配当金をもらうなら、10時間の労働(時給1000円として)から解放されたこと同義です。
②会社がビジネスで稼いでいると分かる
配当金は現金で支払われるのが一般的です。その配当金は企業の(財務諸表で言う)利益剰余金から支払われるのですが、それは過去の利益の積み重ねです。
現金で支払われるということは、企業が確実に利益を上げており、かつ現金収入も潤沢である証拠です。
事実、黒字倒産が起きていることを考えれば、配当を出す企業はある程度の信頼に値すると言えます。
ジュレミー・シーゲル氏は、著書『株式投資の未来』のなかで、「株式が卓越したリターンを生む上で、配当がなくてはならないほど重要なのは、それが信頼の印になるからだ。配当が支払われていれば、決算にまちがいがないことが投資家にもわかる」と書いています。
③連続増配の実績
③連続増配の実績
配当金は企業がビジネスで稼いでいる証拠だと書きました。ただ、真に順調に稼いでいる企業は、配当金を毎年増やしています(増配)。ビジネスからの現金収入が増えれば、基本利益も増えますからね。
日本株で連続増配を長年続けている銘柄は、指で数えるほどです。20年以上続けているのは、花王だけです。
一方、米国株ではその数は166に上ります。大型株でいえば、コカ・コーラやP&G、フィリップ・モリス、エクソン・モービルなどです。
(関連記事→長期投資家は配当を重視すべき理由)
日本株で連続増配を長年続けている銘柄は、指で数えるほどです。20年以上続けているのは、花王だけです。
一方、米国株ではその数は166に上ります。大型株でいえば、コカ・コーラやP&G、フィリップ・モリス、エクソン・モービルなどです。
(関連記事→長期投資家は配当を重視すべき理由)
逆にビジネスからの現金収入が停滞すれば、増配はできません。さらに現金収入が減少すると、配当金を減らされてしまいます(減配)。
だから、連続して増配する企業は、ビジネスでしっかりと現金を得ていると判断して良いのです。
デメリット
①減配の可能性
配当金に頼ることのデメリットの一つに、減配の可能性があります。
メリットに増配を挙げましたが、その逆もあり得るのです。
ビジネスが不調で現金収入が減ってしまえば(かつ配当性向を一定度に維持しようとすれば)、当然に配当金を減らさざるを得ません。そういうリスクがあることを覚えておくと良いでしょう。
②税金
非課税口座で取引していない場合、配当金を受け取る度に税金が引かれてしまいます。所得税や住民税、復興特別税を合わせて、約20%です。
例えば、1株100円配当の株式を100株保有していたとします。非課税口座なら1万円の配当金を受け取れますが、それ以外の一般口座や特定口座では8000円の受け取りになってしまいます。
つまり配当を受け取る度に、株主価値(企業価値でもある)が20%目減りしてしまうのです。
配当を出さず利益を企業内で留保し、将来の事業に再投資して企業価値の拡大を銘柄を重視する投資家もいます。ウォーレン・バフェットはこのタイプの投資家ですね。
配当金にも良し悪しがあることが少しはご理解頂けたでしょうか?
時短父さんは高配当・連続増配株に投資をしているわけですが、これが絶対的に正しい方法か確信はありません。少なくとも、先に述べたようなメリットとデメリットを考慮したうえで、前者が大きいと判断しました。
さて、あなたは配当金を重視しますか?


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