こんにちは。時短父さんです。 

先日FRBが政策金利を0.25%引き上げる決定をしました。これで今年の利上げは4回目です。
米中の貿易摩擦や世界経済の先行き懸念から、NYダウなど主要な株価指数が軒並み下落しています。

一般的に政策金利が引き上げられると、それに連動して短期国債利回りが上昇します。これは、短期金利がその時の金融政策や資金需要に影響を受けるからです。
一方で長期国債利回りは、政策金利の影響をそれほど受けません。インフレ率や期待成長率など加味して中長期的な見通しによって決定されます。
米国債利回りチャート(野村)

国債利回りが上昇すると、高配当株のパフォーマンスは悪化しやすくなります。
利回りが同程度ならば、投資家は株式よりリスクの少ない(リターンがほとんど確定されてる)債権に資金を振り向けるようになるからです。

事実、今年4回の利上げ局面では、いずれも高配当株は急落しています。
下のチャートは、今年4回の利上げと、高配当株ETFの楽天・米国高配当株式インデックスファンドの基準価額を重ねたものです。
VIMと米政策金利の推移(2018年)

過去にも同様の逆相関が見られましたが、一時的なものに留まっています。
何故なら、株価が下がれば、高配当株の配当利回りはさらに高まり、株価を下支えすることになるからです。特に外的要因によって下がった株価は、本業のパフォーマンスが見直されて、回復しやすくなります。

今回12月の利上げにおいても株価は急落したわけですが、これも一時的なもので終わる可能性は高いです。
FRBは、来年の利上げ見通しを2回(当初3回と見られていた)としており、市場関係者は安堵しています。

仮に株価の低迷が続いたとしても、高配当株保有者は、配当目的で投資しているはずなので、むしろ喜んで買い増ししたらいいと思いますよ。

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