こんにちは。時短父さんです。

10年、20年といった長期的な視点で資産運用を行う投資家のことを長期投資家と言います。長期投資家は、日々の株価の動きに一喜一憂するのではなく、定期的に積み立て投資しながら資産を増やすことを目的としています。

しかし、銘柄選択を誤れば、資産を増やすどころか、減らしてしまう可能性があるので、注意が必要です。
長期投資家が銘柄を選ぶ際に注目すべき点の一つとして、配当があります。その理由を以下に書いてみます。

①配当は企業が確実に儲かってる証拠
一般的に企業が儲かっているかどうかを判断する際は、「損益」を見ます。企業の財務諸表のうち損益計算書を見れば、会計上の複数の損益が分かります。営業損益、経常損益、当期純損益などです。各損益項目がプラスなら「利益」ですし、マイナスなら「損失」を示しています。

決済発表の時期になると、新聞の経済面は連日「○社過去最高●●億円の営業利益」「△社▲▲億円の経常損失」のような記事で一杯になります。
利益が出ていれば大喜びで、損失なら心配になりますよね。

利益が出ていると言っても、必ずしも安心できるわけではありません。会社経営を維持するには、社員への給料支払い、取引先への代金支払い、株主への配当支払いための現金が必要です。現金は人間の身体でいう血液ですから、切らしてはならないのです。
書類上の「利益」が出ていても、会社の金庫(預金口座)に現金がほとんどないこともあります。これは売掛金や受取手形などの売上債権が多いだけで、未回収の現金がある場合です。「黒字倒産」なんていうこともあるくらいです。
だから投資家なら利益書類上の「利益」に注目するだけでなく、配当を出せているかを見るべきです。配当を出せていれば、現金を持っているわけで、それだけ経営に余裕がある証拠だと思って良いでしょう。

②配当利回りで割安度を測る
キャピタルゲインを狙う短期的なトレードやグロース株投資では、投資家はみんなが買う人気株に跳びつくので、割高な株を掴みがちです(本人は割高だと思わないから買うのでしょうが)。

長期投資家は保有資産が生み出すキャッシュフローを重視します。その場合、優良銘柄を極力割安な価格で購入することが大切なのですが、その指標となるのが、配当利回りです。配当利回りは、予想される年間配当額÷株価で計算されます。

例えば、年間配当が100円、株価が2,000円の場合、配当利回りは5%です。
年間配当が変わらず、株価が上がれば、利回りは下がりますし、株価が下がれば、利回りは上がります。
逆に、株価は同じで、年間配当額が上がれば、利回りは上がりますし、年間配当額が下がれば、利回りは下がります。

配当利回りは、PER(株価収益率)と並んで株価の割安度を測る指標の一つです。一般に、利回りが3%以上あれば高配当と言えます。12月8日現在の日経平均採用225銘柄の平均配当利回りは2.12%となっています。12月時点NYダウ30種のそれは2.51%です。
利回り5%なら20年間保有したら、元が取れるということです。でも2%なら50年もかかってしまいます。

株価暴落時の対応で配当利回り重視の威力が分ります。
グロース株投資家が株価暴落時に持ち株を投げ売りに走るのに対し、長期投資家はこういう時こそ買いに向かいます。
何故なら、先ほど配当額が変わらず、株価が下がれば利回りは上がると述べた通り、暴落時は心理的に優良株も売られてしまうもので、配当利回りがグンっと上昇するからです。

③高配当のメリットと注意点
配当利回りが高い時に買うメリットは二つあります。
一つは、先ほど申し上げた通り割安になってる可能性が高いからです。
二つ目は、株主リターンを押し上げてくれます。配当利回りが高い時は、比較的株価が安くなっています。株価が安ければ、それだけ多く買うことができます。持ち株数が増えれば、そこから得られる配当やその後の株価上昇局面において、リターンも大きくなるわけです。

高配当だからといって、業界水準または同じ銘柄の過去の利回り水準からして極端に高い利回りの銘柄はあまりお勧めしません。何故なら、極端に高い利回りの場合、極端に株価が下がっているからです。
株価が下がるのは、通常業績不振や業績予想の悪化が要因です。その場合、瞬間的には高配当でも、その後の減配はよくあることです。
例えば、超優良銘柄だったゼネラル・エレクトリック(GE)の2017年月11月は配当半減を発表し、2018年6月はダウから除外されました。この時配当利回りはまだ3.4%程度ありました。しかし業績不振を受けて、2018年10月末には減配(四半期配当0・12ドル→0.01ドル)を発表し、さらなる株価下落を招いています。直近最高値は30ドルでしだが、現在はたった7ドル(配当利回り0.57%)です。

④連続増配株の魅力
連続増配株って聞いたことありますか?
毎年増配(配当を増やす)を繰り返す銘柄のことです。
連続増配株の魅力は、ずばり持ってるだけで資産が増える点です。することと言えば、最初の買付けだけ。あとはずっと持っているだけ。売る必要なしで、まさにバイ&ホールドです。

どんな銘柄があるんでしょうかね?
日本株の代表的な連続増配株は花王(4452)で、連続増配年数は27年です。27年間ずっと配当を増やし続けているのです。それを好感してか、花王の株価は右肩上がりを続けています。代わりに配当利回りは1.36%と高配当とは呼べない水準ですが。他にもKDDI(9433)や東京センチュリー(8439)は15年などがあります。
しかし19年間増配を続けた明光ネットワークジャパン(4668)はあっさり減配を発表し、投資家の失望を買いました。

米国株の連続増配は飛び抜けてます。
20年以上増配を続けている銘柄は、167銘柄もあります(日本は花王だけ)。例えば、コカ・コーラ(KO)は56年、エクソン・モービル(XOM)は36年、ジョンソン・ジョンソン(JNJ)は56年、P&G(PG)は62年です。誰でも聞いたことのある企業ばかりですね。事業内容(何を売っているか)が分かりやすいというのは、銘柄選びのポイントの一つでもあります。

先ほど配当利回り5%なら20年間保有すれば、配当だけで元が取れると、述べました。これは増配も減配もしない前提です。
コカ・コーラの配当利回りは現在3.1%ちょっとですから、33年間保有すれば、配当だけで元が取れます。しかし、毎年増配をしているので、明らかに33年よりは短い期間で済むはずです。56年間増配してきた会社が簡単に増配を止めたり、減配なんてするでしょうか?


長期投資家が配当を重視すべき理由をまとめます。
①配当は企業が確実に儲かってる証拠だから
②配当利回りで割安度を測れるから
③高配当利回りは、株価上局面で株主リターンを拡大させるから
④連続増配株(特に米国株)は減配の可能性は低いから

配当を出していない銘柄で儲けようとしたら、株価が絶対です。しかしあなたが長期投資家で配当を重視するなら、株価上昇で得られるもの以上のリターンをもたらしてくれると思いますよ。


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