こんにちは。時短父さんです。

朝夕の通勤電車のなかで制服を着て、ランドセルを背負った小学生を見かけることがあります。小さいうちから大変だなぁと他人事とはいえ、少し心配もします。ちゃんと電車を降りられるかなぁ。そして日本の未来を。

日本は未だに学歴偏重の社会です。大卒という資格は多くの企業で重宝がられ、入社に有利に働きます。定員割れの大学がある一方、特にブランド力のある大学には、受験生は殺到します。

そんなブランド力(=就職に強い)のある大学に子供を行かせるため、もしくは大学入試で苦労させないために、親は子供が小さい時から勉強に力を入れます。
その最たる例が私立の小学校に通わせるというものです。私立小学校の多くが、その上級学校の付属学校となっており、一度入ってしまえば、そのまま大学までエスカレーター方式で進学できてしまいます。

教育は投資であり、将来子供が苦労しないようにさせてやるものですから、親としてその気持ちは分かります。
しかしながら、小学生から私立に通わせる必要はあるでしょうか?特殊な技能(語学、音楽、芸術など)を身に着けさせる場合なら、その必要はあるかもしれません。そうでもなく、ただ公立学校より少し難しいことを習いに行くために私立に行かせるのは、無駄なように思えます。もしくは、ブランド名の付属学校に通わせているという親の自己満足(見栄や世間体)にも思えます。

これからは大学を出れば、大企業に就職できて、一生安泰なんていう時代ではありません。正直、会社に入れば学校の成績なんて関係ないし、役に立ちません。そこで何を学ぶかであり、どんな形で貢献できるかです。
それに大企業に入ることすら、目標ではなくるかもしれません。起業やフリーなど多様な生き方を求めるようになるでしょう。

文部科学省の調べによれば、小学校から高校まで全て私立に通わせる場合、12年間の学習費総額は1,625万円となっています。全て公立の時(471万円)に比べて1,153万円も多いのです。下の表を見ると、6年間通うことになる小学校で大きな差が出ているのがわかります。
学習費総額比較(2016年)
(データは文部科学省「子供の学習費調査」(平成28年度)より)

しかも通常私立学校は公立学校に比べて圧倒的に数が少ないので、自宅から徒歩圏内なんてことはあり得ません。小1から電車通学なんて普通にあることなので、交通費もバカになりません。
過保護な親は電車通学に付き添うか、自家用車で送迎もするでしょう。その時間分、働いて稼げばいいのに。
私立に通うとは、学費が高いだけでなく、交通費が掛かったり、親が付き添うことで機会費用が発生していることも自覚すべきです。
小学校数の内訳(2015年)
(データは文部科学統計要覧より)

子供に自立した大人になってもらいたいと願うのなら、公立学校でも十分可能です。
一つの提案ですが、公立に通わせながら、私立に行かせるために余計に払うことになったであろう学費分を、株式で運用してみてはどうでしょうか。
目的としては、子供に①金融リテラシーを身に着けさせること、②不労所得の作り方を教えること、③資産を引き継ぐことです。

初めのうちは親が資金を出して運用していいと思います。子供が興味を持つようになったら、少しずつ投資や資産運用について、その仕組みや方法を教えて行きます。お小遣いやお年玉の一部を証券口座に入金させたり、実際に買付け注文をさせてみるとか。
私立と公立の小学校の学習費総額の差額は700万円を超えていましたから、仮にその分を全て株式投資し、(保守的に見積もって)年率3%で運用していたら、12年後にはほぼ1,000万円になる計算です。
それなりの資産に増えていますので、そこからは大学の学費に充てるとか、そのまま子供に引き継いで運用を継続させるとかしても良いと思います。

学業で良い成績を修めること、良い学校に入ることだけが人生を決めるわけではありません。経済的に自立して、豊かでゆとりある人生を子供に送ってもらいたいのなら、そういう選択もあると親は理解した方が良いと思いますよ。


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