こんにちは。時短父さんです。

最近モノの値段が上がる(または近々上がるだろうという)ニュースが流れることが多くなりました。
国際情勢の影響をもろに受けて原油価格が上昇し、ガソリン価格が高騰しています。また、たばこ税は10月から1本あたり1円分増税されましたし、来年の10月には消費税の増税も控えています。

市場の変動による物価上昇であれ、増税による物価上昇であれ、消費者にとっては痛いことは変わりありません。給与所得が伸び悩むなかでは、物価が上昇した分、出費を増やすか、消費を諦める方法が考えられます。例えば、ある消費者がガソリン価格1ℓ=120円の時に10ℓを補給しようとしたら、支出は1,200円でした。現在1ℓ=150円ですから、同じ量を補給するには300円多く支出する必要があります。もしくは1,200円しか出せないのであれば、8ℓしか補給できません。2ℓ分の消費を諦めることになります。
いずれにせよ、価格上昇前と同じことをしようとするなら、消費者の財布の紐は固くなりがちです。

しかし、これらの現象を消費者の側面からしか見ないから、物価上昇に悲観的になるのです。
この消費者が投資家だったらどうでしょうか。
世界有数の国際石油メジャーである、エクソン・モービルやシェブロン、ロイヤル・ダッチ・シェルなどの株式を保有している場合です。基本的に原油(石油)価格の上昇局面では、これら銘柄の株価は上昇しますし、何といっても配当利回りが高いことが魅力的です。エクソン・モービルは4%、シェブロンは3.8%、ロイヤル・ダッチ・シェルは5%強です。
これらの石油メジャーは、原油価格が上昇しても、消費者に価格転嫁し、利益を上げることができます。その利益は株主に積極的に配当金という形で還元されますので、実質的に石油メジャーが、消費者として支出したガソリン価格の増加分を補填していくれることになります。

同じことは、たばこ会社にも言えます。喫煙者は、増税による価格上昇に悲鳴を上げているでしょうが、日本たばこ産業やアルトリア・グループ、フィリップ・モリス・インターナショナルの株式を保有していれば、その見方が変わってくるでしょう。でも、喫煙者は持ち金を投資に回すよりも、たばこを買うことに使ってしまうのでしょうが・・・

日本人がデフレマインドから抜け出せない一つの要因として、消費者の立場しか知らないことがあるのでは、と思います。投資家としての側面を持てば、物価上昇が怖くなくなります。消費者として賢く節約・消費し、投資家として大胆に投資・運用することが大切なんだと思いますよ。


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