こんにちは。時短父さんです。
時短父さんの現在の主な運用資産は個別株ですが、投資信託の運用もしています。すでに売却することを決めて(積み立てを停止して)いるひふみ投信、企業型確定拠出年金でDIAM外国株式インデックス、子供3人分の教育資金用に毎月積み立てていセゾン投信の2つのファンドと、i Free S&P500インデックスファンドです。

確定拠出年金や教育資金用の3つのファンドは、その使途からも分かるように、10年〜30年のスパンで運用する必要がありますが、相場の変動により一喜一憂してしまうことがあります。何に一喜一憂するかと言えば、ファンドの基準価額であり、資産評価額です。基準価額が上がり、資産評価額がプラスになっていれば、安心しますし、基準価額が下がり、資産評価額がマイナスになっていれば、不安になります。
10月初め日経平均株価やNYダウ、S&P500指数が最高値付近にあった時は、基準価額も高いので、資産評価額もプラスになっていて、嬉しいと感じていたのを覚えています。しかし、その後の株価急落を受けて基準価額が下がり、資産評価額が縮小し、一気にマイナスになっているのを見ると、これで大丈夫なんだろうかと思うわけです。
本来の積立投資のメリットは、基準価額が高い時には口数を少なく買って、基準価額が安い時には口数を多く買えるという、ドルコスト平均法を適用できる点にあります。時短父さんも、そのメリットに魅力を感じて、積立投資を始めたはずです。

それにも関わらず、基準価額を気にしてしまうのは一体何故なのでしょうか。
思うに、積立投資に適したファンドには、目に見える形でインカムゲインがない(キャピタルゲインしかない)ことではないでしょうか。
積み立て投資したファンドは10年後、20年後に売却して現金化する必要があるわけですが、ファンドへの投資が成功したかどうかは、売却益がプラスであることが絶対です。マイナスでも成功したというのなら、積立貯金しておけば十分なはずです。それでもインフレにより資産の目減りは避けられませんが。だからどんなファンドだろうと積立投資するなら、将来的に基準価額が上がっていることが前提となります。

時短父さんは個別株では、高配当・連続増配株に積立投資しています。日本株では日本たばこ産業やNTT docomoなどで、米国株ではコカ・コーラやAT&T、エクソン・モービルなどです。これらの銘柄は(成熟企業のため)、株価が大きく上昇することはあまりありませんが、定期的に配当金を入金してくれます。株価が下がっても、配当金があることの安心感は助かります。むしろ一時的な株価の急落は持株数を増やせるチャンスと思えるのです。持株数が増えれば、受け取れる配当金も増えますからね。

投資信託への積立投資も基本は同じで、基準価額が下がっても、口数を多く買い増せるチャンスと思えば良いのですが、実際にはそうは思えない自分がいます。きっとそこには、個別株では配当金という目に見える形のインカムゲインが存在しているのに対して、投資信託にはそれが存在せず(もちろん分配金を出すファンドもある)、資産(=現金)の積み上げをしているに過ぎないからかもしれません。

またもしかしたら、基準価額はすぐに上がるものだという過剰な期待があるからなのかもしれません。
特にひふみ投信はメディアに取り上げられてから急速に資金流入があり、(株高の恩恵も受けて)基準価額も急激に伸びた時期がありました。時短父さんもそのブームに乗っかり、一定の利益は得られたものの、インカムゲイン重視の投資戦略に変更したこともあり、全口数の売却を決断しました。とはいえ、基準価額が上昇を続けていれば、保有していたでしょうから、やはりどこかですぐに儲けられるだろうという過剰な期待があったのだと思います。

いずれにせよ投資信託への積立投資では、日々の基準価額の推移はほとんど無視しても良く(そのためには絶対的に安心感のあるファンドを選択する必要がありますが)、大きな利益を期待することは避けて、淡々と買い増していくことが大事と言えそうです。

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