こんにちは。時短父さんです。
12日、駐車場運営最大手のパーク24の株価が前日比275円(8.04%)急落し、3,145円で取引を終えました。
これは、会社が350億円のユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債の発行(発行日は10月29日)を発表したことで、株式の希薄化するのではとの懸念が先行したことによります。今回の社債発行により、借入金返済や設備投資に充当するとのことです。11日発表されている同社プレスリリースには下記のように記載があります。
「【調達資金の使途】
本新株予約権付社債発行による発行手取金約 350 億円のうち、約 250 億円を自己資金と合わせ 2018 年 10月末までに NCP の持株会社である MEIFⅡCP Holdings 2 Limited の株式取得に伴い金融機関から借り入れた借入金 325 億円の返済資金に、約 100 億円を 2019 年 10 月末までに「駐車場」「人」「クルマ」「街」の4つのネットワークのシームレス化にむけた成長投資を中心とした設備投資資金に充当する予定です。」
そもそも新株予約権付き転換社債の発行で何故株価が下落するのでしょうか。社債は社債でも、新株予約権付き転換社債というのは、将来株式に転換できる社債です。債権者が時期を見て、債保有している社債を株式に変更できるのです。そうすると、市場に流通する株式数が今よりも増加します。株価は、一株あたりの利益が何倍まで買われるか(株価収益率=PER)というのを基準に決まりますから、転換分を含めた発行済み株式数が増えれば、利益が同じならば、一株あたりの利益は減少します(PERは高まる)。したがって、将来株式数が増える新株予約権付き転換社債の発行は、一株あたりの利益が減少する可能性があるため、それを見越して現在の株価が下落するわけです。
今回のパーク24によるケースでは、「出来る限り低コストで資金を調達するとともに、希薄化規模を抑制しつつ、将来の経営環境や財務状況に応じた柔軟な資本拡充を図ることができ」るとして、新株予約権付き転換社債の発行を決めたようです。
12日発表のプレスリリースによれば、転換価額(社債を株式に転換する時にいくらで交換できるかを決めた価格)は3,847円、11日現在の株価は3,420円です。債権者は、将来の株価が3,847円を上回った時点で株式に転換して売却すれば、株式売却益を得ることができるというわけです。それまでは社債による利息を受け取りながら、転換のタイミングを見計らうということになります。
11日時点の株価3420円と転換価額3,847円との差は12.49%あるわけですが、これは会社としては今後約12~13%の株価上昇は見込めると判断していることになります。同様に債権者も株価の上昇を期待して、同社債を購入します。
売却益狙いで転換社債を購入する、もしくは下がった今買い入れするのもありかもしれません。しかし、株価が上がるなんていうのは誰にも分からないことですし、タイミングを見計らって売るなんてことも難しいことを考えれば、買うタイミングは気にせずに配当を受け取り続けることでパフォーマンスを上げたいものです。
いずれにせよ、今回の転換社債発行により得た資金が有効に活用されて、事業が順調に進むことを株主として利益が還元されることを強く望みたいですね。![]()
にほんブログ村

コメント