こんにちは。時短父さんです。
時短父さんは、毎月決められた(自分で決めた)日に一定額を買い増すという、積み立て投資をしています。積立投資は、一定額を機械的に買い付けするので、株価が上がっていようが、下がっていようが気にする必要はありません。積立投資に向く銘柄は、エクソンモービルやAT&T、P&Gなどの優良ディフェンシヴ銘柄が中心となります。
投資スタイルには時短父さんのようなバリュー株への投資と、成長企業に投資するグロース株投資に大別されます。グロース株投資の醍醐味は、今後の成長を期待して投資し、株価が高くなったら、売却して利益(キャピタルゲイン)を得るところにあります。
しかしながら、グロース株への投資はタイミングがその成果を左右するため、特に投資初心者には難しいです。
買うタイミングの難しさ
一つには買うタイミングの難しさがあります。
仮に、X日の時点から1年後には株価(100円)が2倍(200円)に値上がりすることが確実なA銘柄があったとしましょう。ただし、2倍になるまでには一方的な右肩上がりではなく、時にはX日の株価を割込むこともあります。問題は投資家がその銘柄をいつ買うかです。素直にX日に買おうとすればよいわけですが、人間は欲深いもので、「株価は一時的に下がるかもしれない」「下がったタイミングで買付ければ、2倍どころか何倍にも膨らませられるだろう」と考えます。
投資家の思惑とは別にAの株価は急騰し、X日から数日で20%値上がり(120円)してしまいました。投資家は焦ります。この時点で投資したら、20円の機会損失が発生してしまいます。この時点で投資すれば、最終的には66%のリターン(80円)が確保できるにもかかわらず、まだ買おうとしません。投資家心理としては、「確実に2倍にできていたはずなのに、上がってしまった(ので、もう2倍にはできない)。しばらくすれば、下がるかもしれないので、しばらく様子を見よう」といったところでしょうか。その後も株価は値上がりを続け、投資家が実際に買えたのは、X日から50%も高い値段(150円)でした。結局、200円で売却できましたが、リターンは33%で、当初見込みより50%も利益は少なくなりました。
売るタイミングの難しさ
買うタイミングもさることながら、売るタイミングはもっと難しいです。
先ほどと同様に、X日の時点から1年後に株価が2倍になるA銘柄を保有しているとしましょう。一番素直な投資家は、X日から一切株価チャートを見ないで、1年後を迎えることです。
しかし、人間は1年後の利益よりも、今すぐまたは数日先に得られる利益を優先しがちです。株価チャートを眺めて思うわけです。「今日は5%も上昇した。そろそろ利益を確定させておこう」とか、「3日連続で下がった。株価が回復するなんて信じられない。利益が出ている今のうちに…」とか言って、売ってしまうのです。100円で取得した保有株を1年待てば、200円で売却できることはわかっているにもかかわらず、目先の利益を確保したい衝動に駆られてしまい、200円という価値を現在の価値に置き換える(価値を割引く)のです。
これは行動経済学でいう双曲割引と呼ばれるものです。双曲割引では、時間の経過とともに価値を割引くことは少なくなることがわかっているため、1年後に近づくにつれて焦って売却するなんていうことは減ることでしょう。
以上のように、タイミングを見計らっての売買を要する投資法は、投資家の心理がその成果を大きく左右することがわかります。このような投資法は、経験をたくさん積んでいるプロの投資家やベテラン個人投資家に向いているのであって、初心者が手を出すのは容易ではないでしょう。
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