こんにちは。時短父さんです。

独立行政法人 労働政策研究・研修機構が発表している長期労働統計によると、2017年の所定内給与における男女の差は89,400円でした。これは男性の賃金を100とすると、女性のそれは73.4です。男女間の賃金格差は社会または家庭における女性の発言権を弱めている一因だと考えています。1985年の男女雇用機会均等法により、働く場所を選ぶ際の平等は推進されましたが、働いた結果としての賃金格差が残っています。子育て世帯のうち共働き世帯が多くを占めるようになっているにもかかわらず、縮小傾向ではありますが、賃金格差がなくならないというのは不思議です。賃金格差を解消するにはどうしたら良いのでしょうか。
男女間賃金格差

国際比較

諸外国の状況はどうでしょうか。労働政策研究・研修機構のサイトによると、2016年の各国における男女の賃金格差(男=100)は以下のようになっています。

日本 73.0

アメリカ 81.9

イギリス 85.9

ドイツ 84.3

フランス 84.2

スウェーデン 88.0

韓国 68.6

やはり欧米諸国はアジア諸国に比べて、男女の賃金格差は少ないようです。男女間の平等などで先進的なイメージのある欧州、特に北欧においても賃金格差は残っているわけですから、完全な格差解消は難しいのかもしれません。

 

賃金格差が起きる要因

賃金格差が生じる要因は何でしょうか?様々なこと(制度、文化、採用慣行など)が考えられるのは承知の上で、あえて以下の2点を取り上げます。

一つには女性には妊娠、出産、育児期間のブランクがあることです。妊娠、出産を機に同じ会社で働くことを諦める女性の割合は約60%です。賃金を上げていくには同じ会社でキャリアを積むのが一番近道です。妊娠、出産を経験すると、そもそも職場を一定期間不在にしなければなりません。長期間不在にした職場に戻るのは、なかなか勇気と体力を必要としますから、復帰を諦める場合もあります。復帰を諦めるなら、家庭に入るか、転職するかを選ぶことになります。家庭に入れば当然賃金は得られず、転職しても通常賃金は前職よりは低くなりがちです。

もう一つは、育休明けの女性が職場復帰する場合でも、その多くが時短勤務を適用していることです。時短勤務がダメだと言っているのではありませんよ。育児をしながら働くのはとても大変なことですから、時短勤務でもいいから働きたいという気持ちは尊重します。しかし何故、「女性が」なのか?ということです。時短勤務は、フルタイム勤務に比べて短い勤務時間で働くことになるため、基本給は少なくなります。職種によっては、1日の勤務時間は変えずに、勤務日数を少なくする制度を導入している会社もあります。復帰しやすい制度的な環境を整えていることが、結果として女性の低収入を生んでいるとしたら、皮肉な話です。

 

男性の育休取得と時短勤務

男女間の賃金格差を縮小させるためには、女性の給与水準を上げるか、男性の給与水準を下げるかです。給与水準を上げるというのは、このご時世では難しいですが、給与水準をあえて下げる、ということに焦点を当ててみます。

具体的に2つの解決策を提案します。

一つは男性が育休を取得して、女性が可能な限り早く職場復帰することです。ブランク期間を短くすることで、復帰までの物理的、精神的な障害を極少化できます。早期復帰といっても、子どもは小さいですから、男性が代わりに育児と家事を担います。育休期間は男性の会社から給与はありませんので、賃金を下げることに繋がります。とはいえ、育児にも何かとお金が掛かりますから、給与なしというのは、家計にとってはかなりインパクトがあります。

もう一つは、男性が時短勤務をすることです。こちらは育休と違って、完全に休むわけでないので、一定の収入は維持できます。勤務時間に比例して賃金は減額されますが、「給与なし」よりはかなりマシです。それに育休の取得可能期間は、子どもが2歳になるまでですが、時短勤務は小学3年生になる頃まで適用が可能です(会社により異なる)。女性は職場復帰し、同時に男性は時短勤務すると、家庭内における賃金格差は縮小します。現在の賃金格差は男性100に対し、女性は70前後でした。子どもが生まれる前の給与が、仮に男性30万円、女性21万円(30万円の70%)だとします。女性が復帰する際、男性が時短勤務(フルタイムの60~70%の賃金)、女性がフルタイムで働ければ、男性18~21万円と女性21万円と、賃金格差は解消されます。
また夫婦で収入源が分散されますから、片方の収入に頼っているよりは共倒れのリスクは軽減されます。男性が時短勤務できれば、保育園の送迎や食事の準備、掃除、洗濯
などを女性と分担することになります。仕事をしながら家事することがどれだけ大変か身を持って経験することは、相手に対してより敬意を持てるようになると期待できます。

 

男女の賃金格差を縮小する方法を2つ紹介しました。これには賛否両論あると思います。しかし、少子高齢化、人手不足、グローバル化、その他諸々の変化が押し寄せてくる時代において、従来のやり方(働き方、子育ての仕方)を続けていくのでは、社会が持続不可能です。女性の社会的、家庭内での地位向上のためにも、やり方を変えて行く必要があり、格差の象徴である賃金格差、これを少しでも無くしていくことが重要です。

まぁ、くだらないプライドの高い男性はまだまだ多いので、育休や時短勤務をなかなか受け入れないでしょうが。男性の意識改革は待ったなしです。

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