こんにちは。時短父さんです。
このブログの影響かどうかは定かではありませんが、時短父さんの妻が投資を始めるそうです。時短父さん自身は、投資信託や持株会以外での個別株への投資を始めて1年になります。妻のようにこれから株式投資を始める方に向けて、そして自分自身の投資哲学を振り返る意味も込めて、今回は株主になるとはどういうことかを改めて考えてみます。

会社のオーナーになる
株式投資をするということは、投資先企業のオーナーになることです。オーナーの意味はわかりますか?所有者ですよ。投資先の企業が発行する株式数が仮に10,000株で、あなたが保有する株式が100株なら、会社は1/100分だけあなたのものですし、10,000株保有なら会社は全てあなたのものです。
何が「あなたのもの」なのでしょうか?キャッシュや建物・設備などの資産は当然のこと、借入金など負債もあなたのものです。会社が事業を行ううえで抱えるリスクもあなたのものです。場合によっては経営者をクビにすることもできます。つまり会社に属するもの全てが(部分的にせよ)あなたのものです。だから、会社の業績が良い時はそこから成長の果実を得られるでしょうが、反対に業績が悪い時はその果実は得られませんし、上場廃止や清算された場合は株主もオーナーとして果実を得られないまたは株式が無価値になるという不利益を通して、その責任を取る必要があるのです。子どもの時に習いましたよね。「権利」には「責任」が伴うことを。それと同じです。だからその覚悟を持って、投資に臨んで下さい。
とはいえ、そんなに簡単に会社は潰れませんし、投資先(会社選び)を間違えなければ、果実を得られる方が大きいのは歴史が証明しています。
ちなみに従業員は会社のものを何も所有していません。勤務時間中は会社から資産を使って労働しているだけです。何も所有していないから、クビにされないようにビクビクしながら働くか、組合にしがみついて経営側に対抗するしかないのです。

会社の利益の分け前に預かる
株主は会社が事業で得た利益の分け前に預かることができます。これは配当金や株価の上昇といったものです。
配当金は、売上から営業費用、営業外や特別に掛かった費用、法人税を支払ったあと最後に残った利益(当期純利益)から支払われます。企業活動の結果としての利益です。配当金は、保有株式をそのまま持っていれば定期的に受け取ることができます(インカムゲイン)。
株価の上昇という形で利益を得ることもできます。安く買って、高く売れば、そこから利益を得られます(キャピタルゲイン)。しかし仮にキャピタルゲインを得られたとしても、それには売却という株式を手放す行為を伴います。手放したらそれまでです。また新しく別の銘柄を探せばよいかもしれませんが、同じように株価が上昇するかは誰にもわかりません。それに株価の上昇、とりわけ急激な上昇は企業活動から得られる事業の結果(利益の増加)よりも、市場参加者の思惑や過度な期待によるところが大きいのです。
インカムゲインを重視するのか、キャピタルゲインを重視するかは、投資家一人ひとりの価値観や投資哲学により異なりますし、どちらを選択するかは自由です。
ちなみに株主にならずに、従業員のままでいたらどうでしょう。資本主義社会において、企業の利益配分としての優先順位は1位株主、2位経営者、最後が従業員(労働者)です。従業員として働いているだけでは、資本主義の恩恵を享受できないことは覚えておきたいものです。

繰り返しますが、株式投資をするとは、株主になることです。株主になるとは、部分的にせよ会社のオーナーになることです。そして事業から得られる利益を最初に享受できる特権を持っているということです。それでもあなたは従業員のままでいたいですか?

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