こんにちは。時短父さんです。
株式投資には、バリュー株投資、グロース株投資、分散投資、集中投資、長期投資、デイトレードに代表される短期投資、インデックスファンド投資、アクティブファンド投資など、様々な投資スタイルがあります。一概にどの投資スタイルが一番優れているかは言えませんが、投資家が許容できる「リスク」にその投資スタイルは依存しています。
リスクの定義
そもそもリスクとは何でしょうか。一般的にリスクといえば、「危険」とか「失敗」とかをイメージすると思います。車を運転するリスクといえば、事故を起こす危険(運転に失敗する可能性)でしょう。
株式投資の世界ではリスクはそれらを意味するわけではありません。ハワード・マークスの著書『投資で一番大切な20の教え』によれば、リスクとは「損失を出す可能性」です。
何がリスクは人によって異なります。ある人にとってはリスクになるものも、別の人にとってそれがリスクになるわけではありません。金銭的な損失を出す可能性をリスクと感じる人もいる一方で、金銭的な損失の可能性はそんなに問題ではなく、むしろ機会損失を出す可能性をリスクと感じる人もいるでしょう。値上がり益の見込める銘柄がある(値下がりのリスクもある)のに、わざわざ保守的な銘柄を選ぶことをリスクと感じることです。リスクは主観的なものだと言えそうです。
リスクをコントロールする
リスクが主観的なものだからこそ、これをコントロールすることはできますし、コントロールしなければなりません。投資を知らない人は、リスクはコントロールできるものということを理解していません。適切にコントロールすれば、自分が感じているリスクを過度に心配する必要はないにもかかわらず。
ではどうやってコントロールすればよいでしょうか。まずは投資対象です。投資対象は自分で選べます。株式(バリュー株か、グロース株か)か、債権(先進国債権か、新興国債券か)か、インデックスファンドか、アクティブファンドか、またはバランスファンドか。期待するリターンと許容可能なリスクを検討して投資対象を選びます。ここで、注意したいことが2つあります。1つは、期待されるリターンが高ければ、リスクも高くなりますが、リスクが高いからといって必ずしもリターンが高いとは限らないということです。もう1つはバフェット太郎さんが言う「リスク許容度は思っているほど大きくない」ということです。自分はこれくらいは大丈夫だと思っていても、ちょっとした市場の変化に慌ててしまうものです。
リスクをコントロールする方法の2つ目は、投資時期を分散させることです。相場には波があります。波が高い時に有り金を全部突っ込んで相場に参加した場合、その波が一気に崩れる可能性があることを考えれば、それがいかにリスクの高いことであるかがわかると思います。相場の波を見て、適切なタイミングを図ることができれば一番良いのでしょうが、なかなかできることではありません。毎月とか、数カ月毎とか定期的に積み立てしていくのが個人投資家にとっては高値掴みのリスクを軽減できるベターな選択と言えます。
時短父さんの場合
リスクという視点で時短父さんの投資スタイルを分析してみましょう。
家族がいる時短父さんにとってのリスクは、働けなくなるリスクです。働けなくなったり、定期的な収入が減り、家族を養えなくなったり、十分な教育を受けさせてあげられなくなでたっりすることです。従って本業とは別に収入源を確保する必要があります。その一つとして株式投資を選択しました。
時短父さんの投資対象は、日米の高配当・連続増配銘柄がその大半を占めています。これらは値上がり益をあまり見込めませんが(本当に見込んでいませんし、期待していません)、大幅に値下がりすることもないだろうと思っています。何故なら生活必需品や一般消費財、通信セクターは、景気の波に左右されにく、安定的にキャッシュを稼いでくるからです。むしろ値下がりしてくれれば、より多くの株数を買付けできるので、長期的に見れば配当金の増加を見込めます。これで株式投資で損失を出すリスクをコントロールしています。
また投資時期も分散しています。毎月2回(第2金曜と最終金曜)決まった額分の株式を買付けしています。1回あたりの買付け額は大したことはありませんが、時期を分散させることで平均買付け額を低く保つことができます。この時に買付ける銘柄はその時点での最低評価額のものにしていますので、リバランスも同時に行なえるのが良い点です。※バフェット太郎さんの投資法を参考にしています。
つまり人生におけるリスクには株式投資で対応し、その株式投資のリスクには高配当・連続増配株と定期積立という投資スタイルで対応することにしたわけです。

繰り返しになりますが、リスクは主観的なものであって、何をリスクと感じるかは人それぞれです。自分にとって何がリスクか(許容可能なリスク)をよく検討すれば、リスクを軽減する方法もわかります。「リスク」が投資スタイルを決めるとは、つまりそういうことなのです。